敷地内全面禁煙実施のお知らせ
平成16年1月1日から敷地内全面禁煙となりました。
敷地内とは、病院の建物内は当然のこと、駐車場を含め病院敷地全体を示します。
WHOによりますと、タバコによる年間死亡者数は世界で500万人と推計され、日本では年間10万人がタバコの犠牲者になっていると警告しております。これは、年間交通事故死亡者の約10倍にあたります。
喫煙は肺がん、喉頭がんをはじめ多くのがん、肺気腫、心臓病、脳梗塞、妊娠合併症、乳幼児突然死症候群などの多くの病気を引き起こすことが明らかにされております。喫煙は喫煙者のみならず、タバコの先から立ちのぼる副流煙による、周囲の人々に対する授動喫煙の有害性が証明されております。有害物質は喫煙者が扱う主流煙より副流煙に多量に含まれていることが実証されております。これを受けて平成15年5月、授動喫煙防止を目的に健康増進法が施行されました。これにより社会的、公共的な施設での喫煙の管理が非常に厳しくなりました。
当院はこれまで喫煙室を設けて分煙化を図ってきましたが、副流煙による授動喫煙はさけられない状況にあります。ドアの開閉による煙のもれや、ドアのすき間からの煙のもれは防止できませんし、空気清浄機で処理できるのは粒子成分だけです。また、院内のみ禁煙にしますと病院の玄関近くやバス・タクシー待合所近くでの授動喫煙の問題が推測されます。
病院はまっ先に健康を考えなければならない社会的施設であり、皆様の健康を守ることを使命としております。このような立場から、このたび駐車場を含め敷地内全面禁煙といたしました。
これを機会に一人でも多くの方が禁煙の必要性を理解し、より健康的な生活を始めるきっかけとしていただければ幸いと存じます。
ご協力よろしくお願い申し上げます。
平成24年10月
山形県立中央病院長