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検査紹介:腹部血管撮影

腹部血管撮影の詳細

主に放射線科医によって検査・治療が行われています。
腹部には大血管から細血管まで多くの血管が走行しています。
目的血管までカテーテルを進め治療を行います。

肝細胞癌に対する塞栓術(TAE /TACE) 

肝細胞癌に対する塞栓術(TACE)

大腿の付け根に局所麻酔を施し、カテーテルを挿入します。数回の造影を行いながら、肝細胞癌を栄養するための血管まで到達させます。その血管を塞栓物質で詰めることによって癌細胞を壊死させる治療方法です。
手術療法・ラジオ波焼灼療法などの穿刺局所療法に並ぶ、肝細胞癌治療の3本柱のひとつです。
また、TACEは抗がん剤を腫瘍に直接流し込み、その後この栄養血管を塞栓物質で詰める治療方法です。

 

腹腔内血管の動脈瘤に対するコイル塞栓術

腹腔内血管の動脈瘤に対するコイル塞栓術 腹腔内血管の動脈瘤に対するコイル塞栓術

腹腔内の微細な動脈瘤の破裂による出血に対してコイル止血術を行います。動脈瘤の中に柔らかい巻きぐせのついた金属を留置していきます。コイルで満たされた動脈瘤は血流が遮断されることで止血され、再破裂を防止します。
症例によりますが、おおむね2~3時間を要します。

膀胱癌に対する動注療法

膀胱癌に流れ込む動脈までカテーテルを進め、病巣に対して最短ルートで抗がん剤を流し込みます。腕の静脈からの抗がん剤治療に比べて薬物濃度が希釈されずに病巣に直接届けることができます。
治療に掛かる時間は2時間ほどです。

ハイブリッド手術室血管撮影装置

ハイブリッド手術室血管撮影装置

ハイブリッド手術室とはX線血管撮影装置を手術室に設置したものです。
これにより画像を確認しながらの手術が可能になり、動脈の血栓除去術や大動脈かい離・動脈瘤にたいするステントグラフト術などが、より効率よく安全にできるようになりました。
CTの画像を本人の透視画像に重ね合わせて手術をおこなったり、造影剤を減らして撮影することが可能になったため、患者様の負担も軽減されています。

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