診療科・部門のご案内

病理検査室:中央検査部

病理検査室のご案内

当検査室には、常勤病理医・臨床検査技師(細胞検査士含む)・解剖助手が勤務しており、病理組織検査細胞診検査病理解剖を行っています。

病理組織検査とは

臓器の病変部を採取し、良性・悪性の診断をおこないます。

採取された臓器(検体)は、身体の中にあったままの状態を保つために10%ホルマリン溶液で固定します。この検体に特殊作業を施し、厚さ3/1000mmに極薄く切り、目的に応じた染色をおこない半永久的な標本に作り変えます。通常は、2~3日後に出来上がります。
病理医は、この標本を顕微鏡で観察して良性・悪性の診断や病変部の性質を明らかにします。結果は主治医に届けられ、的確な診断と治療に反映されます。手術中に病変部が良性か悪性か、あるいは病変部が取りきれているか、リンパ節にガンの転移があるかを確認するために術中迅速診断を行う場合があります。この方法は、検体を-30度で瞬時に凍らせて行うもので診断に要する時間もおおむね15分程度です。これによって外科医は適切な手術をおこなうことができます。

細胞診検査とは

尿・喀痰・子宮から採取した細胞の良性・悪性の診断をします。これは患者さんに組織検査よりは苦痛を与えない方法です。子宮ガン検診・肺がん検診もこれで行います。

検体採取が容易なことから繰り返し検査を行いやすい利点もあります。細胞をスライドガラス板(26×76mm)にとり、染色液で染め顕微鏡で異常細胞の有無を調べます。この仕事は、細胞検査士の資格をもつ臨床検査技師に委ねられており、その存在はなくてはならないものです。

病理解剖とは

患者さんが亡くなられた場合、その病気がどのようものであったか、治療が適切であったかを検証する目的でご遺族の方の承諾を受け、ご遺体を解剖させていただくことです。病理医と臨床医で解剖をさせていただいた方の、病気の経過と治療の状況などを定期的に検討し今後の治療と診断に役立たせていただいております。

コラム「採取された組織(胃や腸)の診断

みなさんは胃の検診を受けたことがありますか?普通はバリウムを飲んで検診を受けますが、精密検査のため胃カメラを勧められる時があるのではないでしょうか。胃カメラをのんで何も異常がなければ検診は終わりますが、変化が見られたときは、変化の見られた部分を少しだけつまんできて、良性のものか・悪性のものかを調べます。つまんできた胃の表面の組織は、特殊な作業を施して、顕微鏡で変化の見られた部分の性質を観察します。

ではこの検査で胃の表面の組織はどのように見えているのでしょうか?
観察される顕微鏡像を見てみましょう。

左:普通の胃の状態(10×10倍) 右:胃が炎症をおこしている状態(10×10倍)

ヘリコバクター・ピロリ菌が観察されることもあります。(10×100倍)

検査結果は約1週間ほどで、どのような性質のものであるか判断されます。

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