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[ 2018.10.11 ] [ 研修内容の報告 ]

こんにちは!1年目の研修医のTSです。この前まで夏だったかと思えば、もう今は布団をかけて寝ないと肌寒いくらいになってきました。もう秋ですね。病院の中は空調しっかりなので、ともすると季節を忘れそうになります(笑)
ブログも代替わりしてから私で6人目ですが、この間同期に「俺たちブログで仕事の話全然してないよね」と言われたので今回は少し真面目な仕事の話をします(笑)

医師として働き出してもうすぐ半年になります。毎日無我夢中で過ごしていたらいつの間にか半年経っていて、月日の早さに少し引いています(笑)
本当に「もう半年!?」といった印象で、山形県中での研修生活はそのくらい毎日が濃密に過ぎていきます。4月から9月まで、「Hunter×Hunter」の休載期間をあっという間と感じたのは人生で初めてかもしれません。

すみません、真面目な仕事の話をするのでした。
私は、9月は緩和医療科にて研修させていただきました。
緩和医療科は「病気やその治療で苦しむ人のつらさを和らげる」ことを目的とした科です。その患者さんは必ずしも終末期のガン患者さんだけではありません。よく「緩和医療科の医者が来たらもうおしまいだ」というような話を耳にすることがあるかもしれませんが、そのようなことは全くありません。東に薬の副作用で吐き気のある患者さんがいれば行って吐き気を和らげ、西に疼痛がうまく制御できていない患者さんがいれば行って痛みを和らげ。言いかえれば、緩和医療科は「本人が病気やその症状と闘いながら自分らしい生活をおくる」のを応援する科なのです。
1か月一緒に診させていただいた入院患者さんで、おなかの張りがつらく食事がとれない、という症状を薬の調整でコントロールした結果、退院してお家で過ごすことが出来るようになった方がいらっしゃいました。その方の退院後の笑顔は忘れられません。

また、先日は緩和医療科の談話室にて科のドクターによるプチ演奏会が催され、私もそこに参加させていただきました。

プチ演奏会

↑コンプライアンスの関係で写っていませんがちゃんと観客もいますよ(笑)

拙い演奏でしたが、入院患者さんからは多くの拍手とご声援をいただき、とても楽しく演奏することができました。患者さんの力になれるような演奏ができていたらとても嬉しいです。このように、緩和医療科は医学的だけでなく、色々な方面から患者さんを支えています。上級医の先生方のそのような背中を追いかけたこの1か月は、技術や知識としての面だけでなく、医師としての在り方も考えさせられる、そんな1ヶ月でした。

山形県中では各種メジャー科から、今日お話しした緩和医療科のようないわゆるマイナー科と呼ばれる科まで、幅広い科にわたって自分で自由に(必修科など多少の制限はありますが)プログラムを組み、研修をすることが出来ます。
興味のある医学生のみなさん、是非一度見学にいらっしゃってください。いつでもお待ちしてますよ!

また、当院は10/28のレジナビ仙台にも出張予定です。興味ある方もない方も、どしどし話を聞きにいらしてください!

ではこの辺で。ここまでお読みいただきありがとうございました!