救急医療の現状をご理解ください
山形県では「医師不足」が課題となっており、とくに地域の中核病院での勤務医不足が深刻な問題となっています。
一方で、「夜間の方が空いているから」「昼間は仕事があるから」等の理由で、軽い症状でも休日や夜間に受診することで病院の救急外来が混み合い、命にかかわるような重症患者への対応が遅れることが心配されています。また、病院の医師やスタッフが疲弊し、身近な地域の救急医療体制が維持できなくなる恐れもあります。
充実した救急医療体制の維持・構築のために下記事項をご理解いただけますようお願いいたします。
医療機関を受診する際のお願い
- 「かかりつけ医」を持ちましょう。
- できるだけ「通常の診療時間内」に受診しましょう。
- 休日や夜間で比較的症状の軽い方は、「休日・夜間急患センター」や「在宅当番医」を受診しましょう。
なお、休日・夜間急患センター等を受診され、入院や手術の必要がある場合は、直ちに病院等と連携して診療を受けられますので、ご安心ください。
山形県の救急医療体制
【1】初期救急医療(休日・夜間急患センター等)
休日夜間などに比較的軽症の患者の外来診療を行う。
<医療機関>
・休日・夜間急患センター
・在宅当番医
・かかりつけ医
休日・夜間診療所一覧(山形県ホームページへ)
【2】二次救急医療(地域の中核病院等)
手術や入院の必要な重症患者の診療を行う。
<医療機関>
・救急告示病院(35医療機関)
県内救急告示病院一覧(山形県ホームページへ)
【3】三次救急医療(救命救急センター等)
当院は三次救急医療施設として心筋梗塞や脳卒中などの緊急を要し
特に重い症状の患者さんの救命を行っております。
<医療機関>
・山形県立中央病院救命救急センター【※当院】
・公立置賜総合病院救命救急センター
・山形大学医学部附属病院
・日本海総合病院
(山形県立新庄病院、鶴岡市立荘内病院)
山形県立中央病院救命救急センター ヘリコプターによる救急患者受け入れ要綱
●救命救急センターの医療体制は以下よりご確認ください。
救急科(診療科のご案内)
集中治療関連病棟(病棟ガイド)
救急外来を利用するにあたって(事前に電話連絡のうえ来院ください)
当院は24時間・365日体制で三次救急医療を行っており、救急外来を含む救命救急センターでは、年間1万人を超える患者を受入れ、年間3,000件超の救急搬送を受入れております。救急搬送される重症患者の診察や処置を優先していますので、受付順にかかわらず待ち時間が非常に長くなる場合もありますのでご了承願います。
(患者数等の詳細はクリニカルインディケーターを確認ください)
1.院内トリアージの実施
緊急度や重症度の高い患者さんの診療を早急に行えるよう、緊急度判定支援システム(JTAS)を用いた院内トリアージを実施しております。このため診察の順番が受付順に進まない場合があり、軽傷と判断されます患者さんは待ち時間が非常に長くなる場合があります。
2.新型コロナウイルス感染症対策、事前連絡のお願い
新型コロナウイルス感染症対策のため、次の内容を事前に確認させていただいておりますので、受診を希望される方は県立中央病院救急室(代表023-685-2626)まで事前に電話連絡をお願いします。
また、待合室内での感染防止対策のため、自家用車等で来院された患者さんは診察までお車でお待ちいただく場合もありますので御理解と御協力をお願いします。
○事前連絡時の確認事項
①2週間以内に新型コロナウイルス感染者、もしくは濃厚接触者との接触の有無
(本人及び同居家族)
②新型コロナワクチン接種の有無(有の場合、1回目・2回目の接種時期)
③次の症状の有無
発熱、咽頭痛、鼻汁、咳、痰、息苦しさ、倦怠感、嗅覚障害、味覚障害、下痢
④付添い者情報(お名前、続柄、付添い者の①~③の該当の有無)
3.来院時
感染症対策のため、救急外来入口を常時施錠しています。開錠は救急室で行いますので、来院時は入口にあるインターホンにより救急室まで連絡ください。
ご用意いただくもの
- 保険証又は、マイナンバーカード(保険証として利用できるものに限る)
- 診察券
- お薬手帳
- 各種医療受給者証
- 紹介状
※原則として紹介状をお持ちでない方は、非紹介患者初診加算料7,700円を別途ご負担いただいております。(ただし、助産に係る療養費等の場合は、非課税となります。)なお、この加算料は、症状により即日入院となる場合や救急車で来院した場合は、対象外となります。