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初心について

[ 2021.05.12 ] [ 研修医の日々の様子 ]

初めまして、初期研修医1年目のS.Kです。今回は医師になりたて初心者ということで、初心について語らせていただきます!

①3月 楽しみ!学生生活長かった、やっと社会人だ!
②4月初旬 オリエンテーションだ!朝9時集合か、休憩時間も多いなぁ!色々な職種の方々で病院は成り立っているんだ!カルテや迷路のような院内覚えるの大変だけど頑張ろう!
③4月中旬 病棟勤務初日、無言
④4月下旬 ちょっとだけ…慣れてきた…かな?からの失敗で落ち込み
⑤5月GW GW明けからの当直を恐れおののく←今ココ

オリエンテーション期間中あんなに賑やかだった研修医室が、病棟勤務初日は人がいるのにシンとしていました。数日たって徐々に口数が増えてきて、最近は冗談で笑ったりお互いがまわっている科の話をしたり出来るようになってきました。
初心は上のフェーズのどこを切り取るかにもよりますが、少なくとも病棟勤務が始まってからカルテに「学生」でなく「初期研修医」として名前が残ることに感動した、看護師さんに病棟で話しかけられ頼み事をされたのが嬉しかった、医師として頼まれた最初の仕事は患者さん家族への採血結果の再説明(当初主治医が説明していた内容をただなぞるだけでしたが)‥‥。
書き込みながら思い出した時点で今すでに忘れかけていましたが、そういう感動や嬉しさを忘れずにいたいと思います。

ミスをしたり咄嗟の戦力になれずに落ち込んだりも多々あるけれど、「初心を忘れるな」というのは慣れたからといって驕るなということばかりでなく、落ち込んだ時にもへこたれそうになっても、最初の感動や喜びを忘れるなという面もあるのでしょう。

「初めて」はどんなことでも文字通り「心が動く」。嬉しいことばかりではない、不安の方向に大きく揺さぶられることもあります。だからこそ大切にしたいと思います、二番煎じではもう味わえない揺さぶりを。そういう「初めて」が多い今は、心身ともにドッと疲れて大変なこともありますが、あとで振り返ったとき、驕りそうな時や落ち込んだ時に少しでも、この動いたウブな心を思い出せる、喜びや緊張感をありありと自身の中で再現できる、そういう心持ちで日々過ごしたいと思います。

最後に②フェーズ中での一枚を。ね、なんと幸せな写真なのでしょう。これからの日々でキツいときもこの時を思い出して、一生懸命頑張ります!!