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手術室の音楽

[ 2022.11.24 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

みなさま、大変ご無沙汰しております。1年目研修医です。

「あらゆる葉が花である秋は、二番目の春である。」
(Autumn is a second spring when every leaf is a flower.)
格好をつけて、フランスの小説家アルベール・カミュの言葉を書いてみました。10月、山形-仙台間の高速道路で見られる景色は、山々がオレンジや赤、黄色と鮮やかに色付き、運転中に思わずうっとりしてしまう程見事でした。ついつい山に見惚れてしまい、ヒヤッとする事も…。冬の高速は言わずもがな、秋も要注意です!

一番目の春から半年以上経ち、1年目の我々もさぞかし立派に成長したことでしょう……
どのくらい成長したかはご想像にお任せします!

私は最近まで、麻酔科で8週間の研修をさせていただいておりました。麻酔科では指導医のもと、研修医が多くの手技や仕事を行えます。
ところで、皆さんは手術室の音楽を気にしたことはありますか?
患者さんが少しでもリラックスできるように流しているものと思いますが、朝7時過ぎに研修医が手術室の電気をつけて準備を始めるときには、既に流れています。看護師さんが解錠と一緒に音楽も流し始めてくださるのでしょうか。
県中の手術室ではクラシックも多く流れています。きっと多くの方が、クラシックコンサートに行き優雅に爆睡をした経験があるかと思いますが、まさか副作用のない鎮静効果だけを期待してクラシックを流している訳ではないはず…。今回は県中のオペ室を新しい側面から覗いてみましょう。
最初は、みんな大好き、ショパン作曲の幻想即興曲。こちらは抗コリン作用として知られています(冗談です)。麻酔開始時に流れてくると焦ります。頻脈注意。

シューベルト作曲、即興曲 変イ長調 作品90-4。こちらはプロポフォールと併用で相乗効果ありですね。深い幻想的な世界へ誘います。

もう十分ですか?じゃあ最後に、パガニーニ作曲、カプリース第24番。名ヴァイオリニストであったパガニーニの超絶技巧が生み出した曲。研修医諸君も外科医並みに縫合できること間違いなし!

いかがでしたか?少し楽しんでいただけたでしょうか。皆さんがオペ室で働かれる際は、魅力的な音楽に耳を傾けすぎて周囲に置いていかれることのないよう(筆者はよくありました…)、ご注意くださいね!

※おまけに。サン=サーンス作曲、序奏とロンドカプリチオーソはまるで鎮静から手術、覚醒までの流れを物語ります。手術室を出た後もグランドフィナーレの余韻に浸りながら、今日も愉快な仲間とスタバ回診で締めくくります★