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診療科・部門のご案内

消化器内科

消化器内科について

内視鏡センターの開設

2016年年4月、内視鏡室は発展的に改組され「山形県立中央病院内視鏡センター」となりました。昨今の内視鏡機器の発展はめざましく、それと同時に内視鏡診断や内視鏡治療の技術も大きく進歩しました。その件数は年々増え続けています。これら最先端の内視鏡診療を必要とされる患者さんにしっかり提供できるようにとの使命を受けて内視鏡センターが発足しました。

内視鏡的粘膜切除術

内科消化器グループ(平成24年11月から「消化器内科」を標榜)は以前から、山形県における胃癌の集団検診及び胃癌の診断と内視鏡的治療において中心的役割を果たしてきました。その伝統は今でも変わらず、早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術に関しては現在でも国内学会や国際学会に発表を続け、厚労省班研究やJCOCの班員にも選ばれ、評価されています。

消化管の内視鏡的治療においては、平成14年からはより大きな癌(適応拡大病変)を対象とした内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も導入し、平成19年にはESD件数が従来の粘膜切除術(EMR:2チャンネル法)の件数を凌駕しました。ESDではウオータージェット付きマルチベンデイングスコープやSBナイフ、CO2送気、高周波発生装置VIOなど最新機器を導入し、最先端の治療を行っています。大腸の内視鏡的粘膜切除術も平成16年には年間470件を越え、LST(側方発育型腫瘍)や早期癌がその30%を占めています。

内視鏡

消化器癌に対する化学療法

内視鏡的治療もさることながら、当グループでは消化器癌に対する化学療法も積極的に施行しており、平成19年4月から念願の外来化学療法センターも開設され、化学療法は入院から外来へとシフトしつつあります。外来化学療法なども含めた腫瘍外来は、山形大学医学部腫瘍内科に御協力をいただいています。

ピロリ菌除菌による胃癌予防

消化性潰瘍に対するピロリ菌の除菌療法も多くの経験を有し、当グループが山形県臨床ヘリコバクターピロリ研究会の事務局として平成14年の市民公開講座を開催し、平成18年には除菌による胃癌予防効果と内視鏡検査の重要性を明らかにし、総会や国際学会で広く発表してきました。除菌による胃癌予防の可能性は、当グループの深瀬が平成20年5月に米国サンデイエゴの学会で世界に向けて発表し、同年8月にはその論文が世界的に有名な医学雑誌ランセットに掲載されました(Lancet 372 : 392-397, 2008)。この論文が根拠の一つとなり、平成25年2月21日から「ピロリ菌陽性の慢性胃炎」が除菌適応疾患になったことは、最近のトピックスです。

腸疾患

当院での大腸ポリープ切除数は年々増加しています。その中で平坦で横方向に広がる大腸腫瘍については、粘膜下層切開剥離術(早期胃癌と類似した方法)で対応しています。 一般の大腸内視鏡検査では、極く細径のスコープを導入し苦痛の軽減に心がけています。また、患者さんの状況によっては鎮痛剤を使用することもありますが、大腸内視鏡の高度の困難例では県立河北病院と連携し大腸CT(バーチャル内視鏡)検査を選択いただけます。

消化管の出血では、大腸憩室出血や虚血性大腸炎の方が希ならず来院されます。高齢化社会を背景に、時には小腸からの出血例もありカブセル小腸内視鏡とバルーン式小腸内視鏡を駆使して出血源の検索と治療に力を入れています。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)においては、白血球除去療法(GCAP)、免疫調整剤(プログラフ/イムラン)、生物学的製剤(レミケード/ヒュミラ/シンポニー/ステラーラ)などを積極的に取り入れており、万が一の手術においても外科との協力体制をとっております。

肝疾患について

肝疾患では、肝癌のハイリスクグループであるB型慢性肝炎やC型慢性肝炎が重要です。B型慢性肝炎では、核酸アナログ製剤が治療の中心ですが、HBs抗原のセロコンバージョンを目指す治療が注目され、ペグインターフェロン製剤の効果が見直されてきています。
C型慢性肝炎では、インターフェロン療法に変わり、インターフェロンを使用しないインターフェロンフリー療法、経口剤のみの治療が主たる治療法となり大きな変化がありました。治療期間が短縮され、副作用が少ないのが特徴です。核酸アナログ製剤、インターフェロン療法、インターフェロンフリー療法ともに医療助成制度の対象であり、患者さんの治療費用の負担軽減に寄与しています。
肝癌はB型、C型肝炎由来が減少し、非B非C型による肝癌が全国的にも増加しています。メタボリックシンドロームや糖尿病など、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に関与する方にも肝癌のスクリーニングが必要となってきており、今後注意が必要です。食生活の改善は発癌予防の点からも重要です。

胆膵疾患について

膵胆道系領域では、各種画像検査などを行い、正確な診断をモットーに診療に当たっています。また治療に際しても、患者さんと共に外科とも連携をとりながら最適な治療を行うよう努めています。①総胆管結石に対する内視鏡治療、②膵臓癌や胆管癌でみられる悪性胆道狭窄(閉塞性黄疸)に対するドレナージ、ステント留置治療などを中心に行っています。

その他

最近では社会的ニーズの高まりとともに経皮的内視鏡胃瘻増設術(PEG)の症例が増加しています。

以上のように当グループは、専門的分野を持ちながらも消化器疾患全般に渡り幅広く診療を行っています。

スタッフのご紹介

氏名 卒業年度・資格 専門
武田 弘明

昭和58年卒
副院長

日本内科学会総合内科専門医・認定内科医(東北支部評議員)
日本消化器病学会専門医・指導医(学会評議員)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医(学術評議員、社団評議員)
日本消化器吸収学会(学術評議員)
日本医師会認定産業医

医師臨床研修指導医

消化管疾患全般、特に小腸大腸疾患(炎症性腸疾患、大腸腫瘍、消化管出血など)
鈴木 克典

昭和63年卒
医療情報部長

日本内科学会認定内科医
日本肝臓学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医(東北支部評議員)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医(東北支部評議員)
日本超音波学会専門医・指導医
日本消化器がん検診学会指導医(東北支部評議員)

医師臨床研修指導医

肝臓病の診断と治療(特にC型肝炎のインターフェロンフリー療法、肝癌の診断と治療)
白幡 名香雄

平成6年卒
地域医療部長

日本内科学会総合内科専門医・認定内科医
日本消化器病学会専門医・指導医(学会評議員)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 (東北支部幹事・学術評議員)
日本胆道学会認定指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

医師臨床研修指導医

膵・胆道疾患に対する診療
藤嶋 昌一郎

平成7年卒
医学資料・クリニカルパス部副部長

日本消化器内視鏡学会専門医(東北支部評議員)

医師臨床研修指導医

上・下部消化管の診断と治療
伊藤 美保

平成15年卒
医長

日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医

胆膵疾患に対する診断、治療
川越 圭

平成15年卒
医長

日本内科学会総合内科専門医・認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化管学会胃腸科専門医

医師臨床研修指導医

 
赤松 学

平成19年卒

日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医

胆膵領域
西塚 麻代

平成23年卒

がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

 
竹内 章夫 平成26年卒  
鈴木 裕也 平成27年卒  
清治 友久

平成27年卒

がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

 

 

術例・治療例(平成28年)

術例・治療例名 件数
上部消化管内視鏡検査 4,960件
下部消化管内視鏡検査 2,752件
カプセル内視鏡検査 18件
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP) 456件
超音波内視鏡(EUS) 352件
上部粘膜切除術(食道・胃)(EMR) 29件
上部胃粘膜下層剥離術(ESD) 149件
大腸粘膜切除術(EMR)(含ポリペクトミー) 422件
大腸粘膜剥離術(ESD) 15件
食道・胃静脈瘤硬化療法(EIS、EVL) 45件
経皮的内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 32件
経皮経肝胆道ドレナージ術(PTBD、PTGBD)
40件
白血球除去療法 6件
生物学的製剤 UD(潰瘍性大腸炎)
       CD(クローン病)
14例
11例
C型慢性肝炎経口薬治療(DAAs)
   ソホスブビル・リバビリン(2型)
   ソホスブビル・レジパスビル(1型)

10件
41件
肝癌局所療法
   ラジオ波焼灼術
   エタノール注入療法

9件
2件

施設認定

  • 日本消化器がん検診学会認定指導施設
  • 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
  • 日本消化器病学会専門医制度認定施設
  • 日本超音波医学会認定超音波専門医研修施設
  • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本肝臓学会認定施設

消化器内科からのお知らせ

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