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診療科・部門のご案内

消化器内科

消化器内科について

消化器内科について

消化器内科は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、直腸と肝臓、膵臓、胆道(胆嚢、胆管)と体の首からお尻に渡る広い範囲にある臓器(消化器)を担当しています。
食道から直腸は、食べ物が通過し、消化されていく過程で大事な栄養を吸収するという仕事をしている消化管という臓器です。最近になり、人体の状態を平常に保つ仕事をしていることもわかってきました。また、肝臓や膵臓、胆道は食べ物の消化、吸収を手助けする仕事をしています。特に肝臓は食べたものから得られた栄養を体に必要な物質へ変換する機能や体の中でできた不要で有害な物質を安全な物質に変え体外へ排出する機能を担っています。膵臓は食べ物の消化に必要な消化酵素を作る仕事、血糖値を調節するホルモンを作る仕事などをしています。胆道は肝臓で作られた胆汁(体にとって必要な物質、不要な物質が含まれている)を十二指腸へ流すという仕事をしています。
消化器内科は、生命を維持するために口から取り入れた栄養を十分に利用するために必要な臓器を担当しています。

内視鏡センターの開設

内視鏡機器開発の進歩はめざましく、それに伴う診断、治療の技術も大きく発展しています。2016年4月に発足した「山形県立中央病院内視鏡センター」ですが、発足以来、対象となる消化器疾患、呼吸器疾患の患者さんに安全、的確な「内視鏡診断、内視鏡治療」を提供するよう努めております。

内視鏡的粘膜切除術

内科消化器グループ(平成24年11月から「消化器内科」を標榜)は以前から、山形県における胃癌の集団検診及び胃癌の診断と内視鏡的治療において中心的役割を果たしてきました。その伝統は今でも変わらず、早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術に関しては現在でも国内学会や国際学会に発表を続け、厚労省班研究やJCOCの班員にも選ばれ、評価されています。

消化管の内視鏡的治療においては、平成14年からはより大きな癌(適応拡大病変)を対象とした内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も導入し、平成19年にはESD件数が従来の粘膜切除術(EMR:2チャンネル法)の件数を凌駕しました。ESDではウオータージェット付きマルチベンデイングスコープやSBナイフ、CO2送気、高周波発生装置VIOなど最新機器を導入し、最先端の治療を行っています。大腸の内視鏡的粘膜切除術も平成16年には年間470件を越え、LST(側方発育型腫瘍)や早期癌がその30%を占めています。

内視鏡

消化器癌に対する化学療法

内視鏡的治療もさることながら、当グループでは消化器癌に対する化学療法も積極的に施行しており、平成19年4月から念願の外来化学療法センターも開設され、化学療法は入院から外来へとシフトしつつあります。外来化学療法なども含めた腫瘍外来は、山形大学医学部腫瘍内科に御協力をいただいています。

ピロリ菌除菌による胃癌予防

消化性潰瘍に対するピロリ菌の除菌療法も多くの経験を有し、当グループが山形県臨床ヘリコバクターピロリ研究会の事務局として平成14年の市民公開講座を開催し、平成18年には除菌による胃癌予防効果と内視鏡検査の重要性を明らかにし、総会や国際学会で広く発表してきました。除菌による胃癌予防の可能性は、当グループの深瀬が平成20年5月に米国サンデイエゴの学会で世界に向けて発表し、同年8月にはその論文が世界的に有名な医学雑誌ランセットに掲載されました(Lancet 372 : 392-397, 2008)。この論文が根拠の一つとなり、平成25年2月21日から「ピロリ菌陽性の慢性胃炎」が除菌適応疾患になったことは、最近のトピックスです。

腸疾患

さまざまな癌の中で大腸癌の罹患数は男女あわせて最も多く、死亡数でも男性で3位、女性では1位です。大腸癌はかなり進行するまで症状がないため、早期発見のためには大腸を内視鏡検査などで直接大腸を検査する必要があります。また健診で便潜血検査の陽性を指摘された場合にも大腸内視鏡検査等が推奨されています。

当院では、拡大内視鏡を用いてより精度の高い大腸内視鏡検査を行っています。その一方で、腹部手術の既往などで腸に癒着がある場合は、積極的に細く柔らかいスコープを使用することで苦痛の軽減を図っています。状況によっては鎮痛剤の使用を考慮します。大腸内視鏡が困難な例では河北病院と連携し大腸CT(バーチャル内視鏡)検査も可能です。通常のポリープ切除だけでなく、平坦型の腫瘍に対しても内視鏡治療を積極的に行っています。

その他、大腸憩室出血や虚血性大腸炎の方が希ならず来院されます。時には小腸からの出血例もありカブセル小腸内視鏡とバルーン式小腸内視鏡を駆使して出血源の検索と治療に力を入れています。

また、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)においては、免疫調整剤(プログラフ/イムラン/ゼルヤンツ)、生物学的製剤(レミケード/ヒュミラ/シンポニー/ステラーラ)、白血球除去療法(GCAP)などを積極的に取り入れており、万が一の手術においても外科との協力体制をとっております。

肝疾患について

急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝がんと幅広く診療を行っています。
肝癌のハイリスクグループであるB型慢性肝炎やC型慢性肝炎は重要な疾患です。B型慢性肝炎では、核酸アナログ製剤(経口剤)が治療の中心です。 C型慢性肝炎でも、直接作用型抗ウイルス剤(経口剤)の治療が主たる治療法となりました。どちらも副作用が少なく、良好な治療成績が得られています。
最近注目されているのは、メタボリックシンドロームや糖尿病などを原因とした非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)です。以前には脂肪肝は肝硬変にはならないと言われてきましたが、食生活の変化により、肝硬変・肝がんの原因となるようになりました。生活習慣の改善は肝疾患においても重要です。
肝炎治療の進歩によりB型・C型肝炎ウイルス由来の肝がんの割合が減少するなか、非アルコール性脂肪性肝炎やアルコール性肝障害(ASH)を背景にした肝がんが増加しています。ハイリスクグループが設定しずらく、サイズが大きくなる傾向があり注意が必要です。
肝臓の硬さ診断が、超音波検査でできるようになりました。肝がんの診断には、造影CT、造影MRI、造影超音波検査を行っています。治療は、肝切除(外科)、経皮的ラジオ波焼灼術、肝動脈閉塞術、分子標的薬治療など積極的に取り組んでいます。

胆膵疾患について

膵胆道系領域では、各種画像検査などを行い、正確な診断をモットーに診療に当たっています。また治療に際しても、患者さんと共に外科とも連携をとりながら最適な治療を行うよう努めています。①総胆管結石に対する内視鏡治療、②膵臓癌や胆管癌でみられる悪性胆道狭窄(閉塞性黄疸)に対するドレナージ、ステント留置治療などを中心に行っています。

その他

最近では社会的ニーズの高まりとともに経皮的内視鏡胃瘻増設術(PEG)の症例が増加しています。

以上のように当グループは、専門的分野を持ちながらも消化器疾患全般に渡り幅広く診療を行っています。

スタッフのご紹介

氏名 卒業年度・資格 専門
武田 弘明

昭和58年卒
院長

日本内科学会総合内科専門医・認定内科医(東北支部評議員) 日本消化器病学会専門医・指導医(学会評議員)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医(社団評議員)
日本消化器がん検診学会認定医
日本消化器吸収学会(学術評議員)

日本医師会認定産業医

医師臨床研修指導医

消化管疾患全般、特に小腸大腸疾患(炎症性腸疾患、大腸腫瘍、消化管出血など)
鈴木 克典

昭和63年卒
副院長
診療部長

日本内科学会認定内科医
日本肝臓学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医(東北支部評議員)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医(東北支部評議員)
日本超音波学会専門医・指導医
日本消化器がん検診学会指導医(東北支部評議員)

医師臨床研修指導医

肝臓病の診断と治療(特にC型肝炎のインターフェロンフリー療法、肝癌の診断と治療)
白幡 名香雄
 診療科長

平成6年卒
地域医療部長
内視鏡センター長
診療部副部長

日本内科学会総合内科専門医・認定内科医
日本消化器病学会専門医・指導医(学会評議員)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 (東北支部幹事・学術評議員)
日本膵臓学会認定指導医
日本胆道学会認定指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

医師臨床研修指導医

膵・胆道疾患に対する診療
藤嶋 昌一郎 副科長

平成7年卒
内視鏡センター副センター長
救急診療部副部長

日本内科学会認定内科医
日本消化器内視鏡学会専門医(東北支部評議員)
日本消化器病学会専門医

医師臨床研修指導医

上・下部消化管の診断と治療
名木野 匡

平成14年卒
がん研究部副部長

日本内科学会総合内科専門医・認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医(東北支部評議員)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

医師臨床研修指導医

上・下部消化管の診断と治療
伊藤 美保

平成15年卒
医長

日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医(東北支部評議員)
日本膵臓学会認定指導医

医師臨床研修指導医

胆膵疾患に対する診断、治療
赤松 学

平成19年卒
医長

日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医(東北支部評議員)
日本消化器内視鏡学会専門医(東北支部評議員)

医師臨床研修指導医

胆膵領域
渡邊 祐介

平成22年卒
医長

日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本医師会認定産業医

消化器内科
佐藤 裕人 平成26年卒 消化器内科
中村 秀平 平成26年卒 消化器内科
矢萩 舜

平成27年卒

日本内科学会認定内科医

消化器内科
槙 慶太 平成28年卒 消化器内科
板坂 卓穂 平成29年卒 消化器内科
大原 洸 平成29年卒 消化器内科
三浦 崇裕 平成30年卒 消化器内科
名和 慈仁 平成30年卒 消化器内科

 

術例・治療例(平成30年)

術例・治療例名 件数
上部消化管内視鏡検査 4,391件
下部消化管内視鏡検査 3,017件
カプセル内視鏡検査 18件
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP) 405件
超音波内視鏡(EUS) 445件
上部粘膜切除術(食道・胃)(EMR) 13件
上部胃粘膜下層剥離術(ESD) 153件
大腸粘膜切除術(EMR)(含ポリペクトミー) 439件
大腸粘膜剥離術(ESD) 21件
食道・胃静脈瘤硬化療法(EIS、EVL) 17件
経皮的内視鏡的胃瘻造設術(PEG) 30件
経皮経肝胆道ドレナージ術(PTBD、PTGBD)
40件
C型慢性肝炎インターフェロンフリー療法 16件
肝癌局所療法(ラジオ波焼灼術)     6件
肝癌分子標的薬治療 7件

施設認定

  • 日本消化器がん検診学会認定指導施設
  • 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
  • 日本消化器病学会専門医制度認定施設
  • 日本超音波医学会認定超音波専門医研修施設
  • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本肝臓学会認定施設
  • 日本胆道学会認定指導医制度指導施設
  • 日本膵臓学会認定指導医制度指導施設

消化器内科からのお知らせ

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