基本方針・診療内容
当脳神経外科は、救命救急センター、がん・生活習慣病センター、総合周産期母子医療センターを併設した総合病院における脳神経外科として、急性期脳卒中から、放射線化学療法を必要とする脳腫瘍、神経外傷、小児脳神経外科まで、幅広く対応出来る体制を整えております。
急性期くも膜下出血に対しては、開頭術と血管内手術の両手法を駆使し治療成績の向上を図っております。虚血性脳血管障害に対しては、発症3時間以内のrt-PA(アルテプラーゼ)静注療法や緊急血管内手術など超急性期治療に対応出来る体制を整えているのみならず、一昨年度より保険認可されている頸動脈ステント留置術など再発防止を図るための外科的治療も積極的に行っております。脳卒中は、高血圧、糖尿病、心臓病などを合併した全身病であることが多いため、内科、循環器内科など他科の専門医師と密接に協力して診療を行っております。
脳腫瘍に対しては、摘出術を含めた手術療法はもとより、放射線療法、化学療法を併用した、集学的治療が提供出来る体制を整えております。特に、膠芽腫(グリオブラストーマ)などの難治性脳腫瘍に対しては、手術、放射線療法に、テモゾロマイド内服化学療法または独自に工夫した動注化学療法を行い、治療開始から3年以上にわたり有意義な生活を送られている方もいらっしゃいます。
手術におきましては、手術顕微鏡は勿論、手術ナビゲーター、術中モニタリング、神経内視鏡など最新の手術支援機器を導入し、脳に優しい、安全正確な手術を目指しております。特に神経内視鏡手術は、本年度高解像度のビデオスコープも追加導入され,間脳下垂体疾患に対する内視鏡下経鼻的手術のみならず,幅広い疾患への応用が可能となりました。
極めて精密な脳放射線治療機器であるガンマナイフは、山形県唯一の治療機器として、脳腫瘍、脳動静脈奇形などの疾患を主な対象に、手術に代わる有効な治療法の一つとして重要な役割を担っております。
ここ数年話題となっている、いわゆる「脳脊髄液減少症」に対する診療も行っております。MRIおよびRI脳槽脊髄シンチなどで髄液の漏出が確認された患者さんには、ブラッドパッチ治療を行っております。
また,地域医療連携の推進にも力を入れたいと考えております。当院と、かかりつけ医あるいは紹介を頂いた病院とが連携を図り、患者さんについての情報を共有化し、患者さんにとって最善の医療サービスが受けられるように努力して参ります。
治療方針につきましては、当方から医療情報を提示し、患者さんおよびご家族の皆様のご意見を伺い決定いたします。安心して治療を受けて頂くためには、十分な対話が大切と思っております。ご質問、疑問な点などございましたらご遠慮なくお話し下さい。
主な疾患
1.脳腫瘍
- 悪性脳腫瘍
- 良性脳腫瘍(無症候性脳腫瘍)
- 転移性脳腫瘍
- 小児脳腫瘍など
2.間脳下垂体疾患
3.脳血管障害
- 破裂脳動脈瘤(くも膜下出血)
- 未破裂脳動脈瘤
- 脳梗塞
- 脳出血
- もやもや病
- 主幹動脈狭窄症など
4.血管異常
- 脳動静脈奇形
- 硬膜動静脈瘻
- 海綿状血管腫など
スタッフのご紹介
| 氏名 | 卒業年度・資格 | 専門 |
|---|---|---|
| 武田 憲夫 | 昭和48年卒 日本脳神経外科学会専門医 医師臨床研修指導医 |
脳腫瘍 悪性脳腫瘍の治療 小児脳神経外科 脳卒中 |
| 井上 明 | 昭和52年卒 日本脳神経外科学会専門医 医師臨床研修指導医 |
ガンマナイフ治療 脳卒中 |
| 妻沼 到 | 昭和61年卒 日本脳神経外科学会専門医 医師臨床研修指導医 |
間脳下垂体部腫瘍 脳腫瘍一般 脳卒中 神経内視鏡手術 |
| 熊谷 孝 |
昭和63年卒 日本脳神経外科学会専門医 医師臨床研修指導医 |
脳卒中 血管内手術 |
| 菅井 努 | 平成6年卒 日本脳神経外科学会専門医 医師臨床研修指導医 |
脳腫瘍 神経内視鏡手術 脳卒中 |
| 温 城太郎 | 平成21年卒 |
























