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病理診断科

基本方針

患者さんが適切な治療を受けるためには適切な診断が必要です。病気の診断は臨床各科の医師が視・触診や血液検査、レントゲンやエコー、CTなどの画像検査などを総合してすすめますが、病理診断科の行う「病理診断」は最終診断として大きな役割を果たしています。

患者さんの身体から採取した細胞や組織を顕微鏡で観察して病気の診断をするのが病理診断で、病理診断を専門とする医師が病理医です。病理診断には細胞診断、生検組織診断、手術標本の組織診断、手術中の迅速診断、病理解剖があります。これらの病理診断は主治医に報告され、治療方針の決定に重要な役割を果たすことになります。また、病理解剖所見の蓄積は医学の進歩にも大きく貢献しています。

病理診断には正確性と迅速性が求められます。山形県立中央病院病理診断科では原則として細胞診断、生検組織診断は受付から2-3日以内、手術標本の組織診断は1週間以内、手術中の迅速診断は10-30分、病理解剖診断は1ヶ月程度で主治医に報告されます。

乳癌の細胞像

[乳癌の細胞像]

乳癌の組織像

[乳癌の組織像]

病理科から病理診断科へ

病理診断科は平成21年4月に臨床標榜科として厚生労働省に認可されました。当科も平成26年に県議会の承認を得て名称を「病理科」から「病理診断科」に改称しました。これまでは縁の下の力持ちとして病院を支えてきましたが、これからはニーズに応じて病理外来の開設など患者さんに直接病理診断をご説明する機会が増えてゆくものと思っています。

特徴

細胞診断 尿や痰の中にある細胞や子宮頸部の細胞、乳腺や甲状腺のしこりにある細胞を採取して癌細胞がないかどうか調べます。
生検組織診断 胃や大腸の内視鏡検査の際に組織の一部を採取したり、乳腺、皮膚などのしこりから組織をメスで切り取って採取します。細胞診断よりも多くの情報が得られます。
手術標本の組織診断 手術で摘出した臓器・組織を観察して病気の拡がりや性格、転移の有無などを調べます。主治医は報告に基づいて追加治療の必要性を判断します。
手術中の迅速診断 手術中に組織の一部を切り取って病理診断を行います。主に病巣が取り切れたかどうか、癌の転移がないかどうかを調べます。
病理解剖 ご遺族の了承のもとに、ご遺体の解剖を行います。病理解剖によって生前の診断や治療が正しかったかどうか、治療の効果がどれくらいあったのかなどを調べます。
地域医療 山形県内3病院(県立新城病院、県立河北病院、済生会山形済生病院)の病理診断も担当しています。新庄病院とは遠隔病理診断システムを構築し、遠隔術中迅速診断も行っています。

主な疾患

それぞれの検査の対象となる主な臓器、疾患は以下のとおりです。

  • 細胞診断:乳腺、甲状腺、子宮、肺、体腔液、リンパ節など
  • 生検組織診断:胃、大腸、肺、子宮、乳腺、前立腺、皮膚など
  • 手術標本の組織診断:胃癌、大腸癌、食道癌、肝臓癌、膵臓癌、肺癌、子宮癌、卵巣癌、乳癌、甲状腺癌、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌、喉頭癌、肉腫、脳腫瘍など
  • 手術中の迅速診断:消化管や乳房温存手術などの切除断端、センチネルリンパ節など
  • 病理解剖:全ての死亡例

スタッフのご紹介

氏名 卒業年度・資格 専門
緒形 真也

平成8年卒・平成12年大学院卒
中央検査部副部長

日本病理学会認定病理専門医・研修指導医・学術評議員
日本臨床細胞学会認定細胞診専門医・指導医
日本臨床検査医学会臨床検査管理医
厚生労働省死体解剖資格認定

医師臨床研修指導医

消化器病理
柳川 直樹

平成9年卒・平成16年大学院卒
研究検査部副部長

日本病理学会認定病理専門医・研修指導医・学術評議員
日本臨床細胞学会認定細胞診専門医・指導医
日本臨床検査医学学会臨床検査管理医

医師臨床研修指導医

分子病理学
鈴木 俊顕

平成5年卒

医長

医学博士

分子生物学
生化学
齋藤 明見

平成26年卒

 

診断・解剖例(平成28年) 

  件数 備考
病理組織診断件数 7,439件
術中迅速細胞診断 487件を含む
細胞診断件数 6,772件
病理解剖 40件 院外解剖 13件を含む

 

施設認定

  • 日本病理学会研修施設認定(B認定)
  • 日本臨床細胞学会施設認定・教育研修施設認定

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