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診療科・部門のご案内

泌尿器科

基本方針

泌尿器科は腎臓と尿管、膀胱、尿道などの尿路と、前立腺、精巣、陰茎などの生殖器の疾患が対象です。さらに、副腎の外科を行っています。当院では、泌尿器癌はもちろん、尿路感染や尿路結石、あるいは尿失禁、勃起障害、男性更年期障害など生活の質に関わる病気にも積極的に取り組んでいます。

8階東病棟では、スタッフが常に笑顔を忘れず患者さんと接することが出来るように、ナースステーションにスタッフの笑顔の写真を飾っています。

泌尿器癌については、手術件数が多く、前立腺全摘術は年間90人程、膀胱全摘術、腎摘術は20人程行われています。膀胱全摘に伴う尿路変向は新膀胱増設にも積極的に取り組み、腎摘除については、できるだけ腎機能を残す部分切除を考慮し、また腹腔鏡手術も取り入れています。

診療内容・特徴

1.前立腺癌

PSA検診の普及により、前立腺癌の発見率が急速に上昇しています。当院では、過去7年間に2859例の前立腺生検をおこない、726例の前立腺癌が発見されています。前立腺の限局した癌に対する前立腺全摘術は2007年は 92例、2008年は 72例に行いました。また、前立腺癌には、内分泌療法がよく奏功しますが、内分泌抵抗性となった患者さんには積極的に抗癌剤を使った治療を行っています。ほとんど外来にて治療が可能で効果をあげています。

2.膀胱癌

膀胱癌に対する内視鏡手術は年間100例以上行われていますが、表在性膀胱癌(根が浅い癌)には抗がん剤やBCGなどを膀胱内に注入療法することにより再発予防に努めています。また、浸潤性膀胱癌(根が深い癌)で膀胱を摘出せざるを得ない場合は、自然排尿型代用膀胱、回腸導管、尿管皮膚瘻、など患者さんの生活スタイルとニーズにあった尿路再建を行っています。膀胱全摘術は2007年は 19例、2008年は 16例に行いました。進行した膀胱がんに対する抗がん剤治療も積極的に行っています。

3.腎癌

多くの症例で腹腔鏡手術がおこなわれ、患者さんに侵襲の少ない治療を目指しています。小さな腎癌に対しては腎機能を温存するため、腎部分切除術を積極的に行っています。インターフェロン治療に加え、新規の分子標的薬も取り入れています。

4.尿路結石

小さな結石(主に尿管結石)では、水分摂取と適度の運動、それに排石を促す薬により、結石を体外へ自然に排石させます。しかし、自然排石が難しい石の場合は、下に挙げたような方法で石を取り除いたり破砕したりします。

体外衝撃波結石破砕術
(ESWL)
現在、尿路結石に対し最もポピュラーに行われている方法で、身体の外で発生させた衝撃波を、体内の石に収束させ結石を細かく砕く方法です。この方法の最も大きな利点は、身体を傷つけることなく麻酔なしに安全に結石破砕ができることです。当院では年間120人ほどの患者さんが受けられています。
内視鏡手術 皮膚に穴をあけて、そこから腎臓に直接内視鏡を入れて結石を取り除く方法と、尿道口から内視鏡を入れて尿管や膀胱の結石を取り除く方法があります。現在では、軟性で細径の内視鏡を用い、レーザーを使用することで、ほとんどの尿路の結石は内視鏡治療できるようになりました。
年間30人ほどの患者さんが受けられています。

これらの治療にはそれぞれ長所、短所があり、結石の大きさや場所によっても向き不向きがあります。最終的には医師とよく相談した上で決めるとよいでしょう。

5.副腎腫瘍

腹腔鏡手術副腎とは、腎臓の上方に乗っかった長さ3~4 cm、夏みかんのひと房のような外見をした小さい臓器ですが、体のバランス(恒常性といいます)や血圧、血糖などを調節するホルモンを分泌しています。これらのホルモンは全て人体の営みに必須なものですが、副腎に腫瘍が出来て通常必要な量を大きく上回るホルモンが分泌されるようになると、血圧が上昇したり肥満や糖尿病になってきたりと、様々な都合の悪い現象が生じてしまうのです。副腎の病気には、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、副腎癌などがあります。

内科的治療が難しい場合、手術で摘出しなければなりませんが、ほとんどの方は、内視鏡を用いた腹腔鏡手術で安全に手術を受けられています。内視鏡手術では通常翌日から歩行も食事も可能となります。当院では、過去3年間で24例の副腎腫瘍の腹腔鏡手術を行いました。しかし、腫瘍が大きすぎる場合や悪性を疑われる場合などは従来の開放手術で対応することがあります。一人一人の患者さんの状態に応じてベストなアプローチを心がけています。

6.停留精巣

停留精巣の手術が必要な子どもさんをよく紹介いただきます。小児科の先生の協力のもと
年間30人ほどの精巣固定術が行われています。

スタッフのご紹介

氏名 資格など 専門・研究分野
星 宣次

昭和48年卒
副院長

日本泌尿器科学会指導医
日本がん治療認定機構暫定教育医・がん治療認定医

尿路性器の癌治療
菅野 理

昭和54年卒
中央放射線部副部長

日本泌尿器科学会認定指導医

 
沼畑 健司

平成2年卒
教育研修部副部長
がん対策部副部長

日本泌尿器科学会認定指導医
泌尿器腹腔鏡技術認定医

医師臨床研修指導医

 
武藤 明紀 平成8年卒
医長
 
林 夏穂 平成19年卒  
黒田 悠太 平成19年卒  

 

術例・治療例

年度 人数
前立腺全摘術 83例
経尿道的前立腺切除術 36例
経尿道的膀胱腫瘍切除術 109例
腎盂尿管全摘術 13例
膀胱全摘術 10例
腎摘術 23例
副腎後腹膜鏡手術 10例
体外衝撃波結石破砕 120例
経尿道的尿管砕石術 35例
前立腺生検 332例

施設認定

  • 日本泌尿器科学会専門医教育施設

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