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緩和ケア病棟のご案内<病棟ガイド>

緩和ケア病棟(PCU)

当緩和ケア病棟は、2001年5月に病院の新築移転に伴い開設されました。「緩和ケア病棟」は、緩和ケアを提供し患者さんやご家族の生活の質を高めるための病棟です。

緩和ケアとは、がん患者さんに対し苦痛な症状を緩和し、病気が治癒しないとしても最期までその人らしく快適に生活を送ることを目的に、充実したその人らしい人生を送ることができるように患者さんとご家族を援助するケアのこととご理解いただきたいと思います。

緩和ケア病棟

 

施設の概要

本館の西側に院内独立型として併設され、全個室15床の病棟で、そのうち4床が有料個室です。全病室に家族が宿泊できる設備(ソファベッド)となっています。病棟内はバリアフリーとなっており、ベッドや車いすで棟内や外庭に散歩ができるようになっています。
病室内はウォシュレット付きのトイレやシャワー(有料室は浴槽)が設備され、テレビの他にBGMも流れるようになっています。

病棟内には、入院中でも家庭の味が味わえるように、患者さんとご家族のためのキッチン、ボランティアさんのティーサービスが受けられる食堂、ご家族が宿泊できる家族控室が1室、一般浴室・寝たまま入浴できる介護浴室などの他、ゆったりと病状が説明できる面談室などが設備されています。病棟には中庭があり、四季折々の花が楽しめます。
また、病棟専用の玄関と駐車場があり、24時間自由にご家族の面会ができ、玄関から外出や外泊が容易にできるようになっています。

全個室15床

全個室15床

寝たまま入浴できる介護浴室

寝たまま入浴できる介護浴室

ティーサービスが受けられる食堂

ティーサービスが受けられる食堂

ゆったりと病状が説明できる面談室

ゆったりと病状が説明できる面談室

四季折々の花が楽しめる中庭

四季折々の花が楽しめる中庭

ご家族が宿泊できる家族控室

ご家族が宿泊できる家族控室

対象となる患者さん

当病棟では以下の条件を満たした患者さんに緩和ケアを提供しています。

  1. 患者さんががんと診断され、治癒を目指した治療が適当でないと考えられる場合、もしくは治癒を目指した治療を望まず、入院による緩和ケアを必要とする病状にあること。
  2. 病名、病状が患者さんや家族に伝えられていることが望ましい。
  3. 患者さん又は家族が緩和ケアの主旨を理解し、患者さん自身が入棟を希望していること。
  4. 主治医が入棟の必要性を認めていること。

スタッフのご紹介

医師 緩和ケア病棟担当医(兼務)2名 非常勤2名
看護師 17名
薬剤師 1名(兼務)
栄養士 1名(兼務)
ボランティア 20名

(令和3年10月現在)

担当者の詳細は「緩和ケア 担当者のご案内」をご覧ください。
緩和ケア 担当者のご案内

医療チーム

緩和ケア病棟は、多職種が連携しケアが提供されるところです。

医師

医師は、がん疼痛の緩和、呼吸困難、吐き気など痛み以外の諸症状の緩和と患者さんご家族とコミュニケーションをとり精神的に支えます。

看護師

緩和ケア認定看護師や看護師は、患者さんやご家族と精神的にも身体的にも一番密接に関わっていきます。緩和ケア認定看護師とともに看護師ひとりひとりが症状緩和と日常生活の援助のために高い技術を持ち、患者さんに合わせてできるだけ快適な生活を送れるようにお手伝いをいたします。

薬剤師

薬剤師は、患者さんに必要な薬剤の安全・適正使用のための指示をしたり、注射薬や市販されていない軟膏・外用薬などの調剤を行っています。また、希望時はベッドサイドに説明に伺います。

栄養士

栄養士は、患者さんの食欲や体調に合わせた食事の提供に心がけ、誕生祝い膳などにも対応して療養生活の楽しみとなるように工夫しています。

緩和ケアボランテイア

緩和ケアボランテイアは、ティーサービスやフットケア、毎月の行事参加などで医療者とは異なった面で患者さんご家族の支援をしています。

ご家族のケア

緩和ケアでは、ご家族にもケアを提供します。患者さんだけでなくご家族もまた、病人を抱えつらい気持ちや不安な気持ちで毎日を過ごしていると思います。ご家族に対しては、スタッフが面談などを数多く行いご家族の負担や心配を少しでも軽くするように努めています。

医療費・その他

緩和ケア病棟の入院費は、定額制で毎日決められた一定の金額が健康保険より支払われます。
自己負担は、国民・社会保険3割、老人保健1~2割で高額医療制度が適応されます(有料差額室は別途となります)。
外来の費用は、通常の外来診療と同じです。

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