診療内容・特徴等
感染症内科では院内の感染症の診断・治療および感染対策について担当しています。抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial stewardship team, AST)として,院内の全診療科からの感染症の診断や治療に関するコンサルテーションを受けています。また,血液培養陽性例や耐性菌分離例,抗酸菌陽性例などでは必要に応じて積極的診療支援・介入も行なっています。同時に感染対策チーム(Infection control team, ICT)として,院内感染対策も担当しています。さらに,県や保健所,他の医療機関と協力・連携しながら,地域での感染対策も進めています。
当院は第一種感染症指定医療機関であり,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応では中核的な役割を担っています。併せて,COVID-19後遺症(Long COVID)にも対応しています。また,Mpox(サル痘)など他の新たな感染症が発生した際の受け入れ体制の準備を進めています。さらに,エイズ治療中核拠点病院として,HIV感染症・エイズ診療を行なっています。
現在,タイ・チュラロンコン大学のWannigama医師と共同して,感染症に関する臨床研究も行なっています。
主な治療症例
院内各診療科の感染症治療難渋例,血液培養陽性例,耐性菌分離例,抗酸菌陽性例
・専門性の高い感染症(感染症法に基づく届出感染症など)
HIV感染症・エイズ,結核,非結核性抗酸菌症,梅毒,輸入感染症(マラリア,デング熱など)
・新興感染症への対応
・令和5年度のASのTコンサルテーション件数:2004件