血液内科
診療科の特徴
血液内科は血液だけを診る診療科ではなく、主に血液を対象にしながら全身の病態を把握・解析・計画・対応する診療科です。3 つの基本方針、「目の前の患者さんに全力を尽くす、病を持った患者さんを全人的に診る、まだ診ぬ未来の患者さんの医療に貢献する」、に基づいた診療を行います。
そのため、血液内科医には 5 つの誓い:PRIME を求めています。PRIME は、P:professionalism(血液のプロたれ)、R: research mind(探求心を持て)、C:Criticism(批評・進んで批判を受けろ)、M: motivation(やる気をだせ)、E: effort(努力しろ)です。小さくとも世界に認められるくらいの新知見を常に発信(論文化)しながら、山形県内に留まらないグローバルな評価基準で常に批評・評価を受け続けることでのみ医療・医学レベルを維持できないと考えています。
新患症例
【2024年1月~12月 新規症例数】
術例・治療例名 | 件数 |
---|---|
急性骨髄性白血病 | 13例 |
骨髄異形成症候群 | 15例 |
慢性骨髄性白血病 | 5例 |
骨髄増殖性腫瘍 | 15例 |
悪性リンパ腫 | 47例 |
多発性骨髄腫 | 11例 |
原発性マクログロブリン血症 | 6例 |
再生不良性貧血 | 4例 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 6例 |
悪性貧血 | 8例 |
寒冷凝集素症 | 1例 |
先天性血栓性疾患 | 2例 |
研究実績(2024年1月~12月)
- MYH9-related disease misdiagnosed for a decade: lessons from diagnostic pitfalls. S Okuyama, T Ueki, K Tanaka, K Tajima, QJM: An International Journal of Medicine, 2024; 117, 615-616.
- Heavy water inhibits DNA double-strand break repairs and disturbs cellular transcription, presumably via quantum-level mechanisms of kinetic isotope effects on hydrolytic enzyme reactions. T Yasuda, T Gotoh, N Nakajima, T Ogi, T Yanaka1, I Tanaka, W Kagawa, K Sugasawa, K Tajima. PLOS ONE https://doi.org/10.1371/journal.pone.0309689.
- Real-world retrospective analysis of immune checkpoint inhibitor therapy for relapsed or refractory Hodgkin’s Lymphoma. T Oyake,T Maeta,T Takahata,Y Tamai, Y Kameoka,N Takahashi,Y Miyairi, K Murai,K Shimosegawa,K Yoshida,K Inokura,N Fukuhara,Hi Harigae, R Sato,K Ishizawa,K Tajima, S Saitou,M Fukatsu,T Ikezoe,S Tsunoda,M Mita,J Mori,S Kowata,S Ito. Journal of clinical and experimental hematopathology 64, 191-202, 2024.
スタッフのご紹介
氏 名 | 卒業年・資格 | 専門・研究分野 |
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田嶋 克史 科長 |
昭和61年卒・平成2年大学院卒 日本血液学会専門医・指導医 日本感染症学会専門医・指導医 日本再生医療学会認定医 日本内科学会認定内科医 厚生労働省死体解剖資格認定医 |
血液学・分子生物学 |
熊谷 裕昭 副科長 |
昭和59年卒 輸血部部長 日本内科学会認定内科医・指導医 日本血液学会専門医・指導医 |
臨床血液学 |
寺田 太一 | 平成26年卒 医長 日本内科学会認定内科医 日本血液学会専門医 |
一般内科学・血液学 |
施設認定
- 日本血液学会認定医研修施設