2.髄膜腫
MR等、診断機器の進歩により発見されることが多くなってきている腫瘍です。髄膜腫は脳の表面を覆っている硬膜から発生することが多く、実際には脳の外から発生する腫瘍です。発生頻度は脳腫瘍の25〜30%で、脳腫瘍中最も多く基本的には良性腫瘍です。神経膠腫が男性に多いのに対し、髄膜腫は女性に多く男性の2〜3倍にもなり女性ホルモンの影響を受けているとも言われています。髄膜腫は脳の外側にある硬膜という膜から発生することが多いですので、症状は脳や神経を圧迫することで起こります。てんかん発作で見つかる事もありますし、頭痛の精査で見つかる事もあります。また脳ドックなどで偶然見つかる事も多くなってきています。ゆっくり増大するものではかなり大きくなるまで症状を呈さないものもあります。治療の基本は手術による摘出で円蓋部と言われる脳の外側に当たる部分の比較的小さいものでは全摘出が可能で再発も少なく予後良好です。化学療法や放射線治療は一般的には行われず、飲み薬などで治療することもありません。大きくなり脳との癒着が強くなった髄膜腫や脳の底の部分いわゆる頭蓋底部に発生し神経や血管を巻き込んでいるものでは治療が困難な場合もあります。髄膜腫の1割程度は悪性の経過をとり増大速度が速く再発もしやすいと言われています。悪性の髄膜腫の対しては手術だけでの治療は再発が多く、手術後に放射線治療が必要となります。良性の腫瘍とはいえ発見された場合には定期的な検査を受けていただくことが必要です。