放射線部
MRI検査
Q どうしてあんなに大きな音がするのですか?
撮影する部位の厚さや位置の情報を決定するために電波を発生させますが、そのためにコイルといわれるアンテナに電流を流します。そのON/OFFによってコイルやそのフレームがたわむことにより騒音が発生します。耳栓やヘッドホンにより緩和させる対策を取っています。
Q 検査前、食事や水分は摂ってもいいですか?
当院では、一部の腹部検査の場合のみ3時間前からの禁食をお願いしています。水分は摂っていただいてかまいません。
Q どのくらい時間がかかるのでしょうか?
検査部位や内容によりますが、早いもので20分、かかる検査では50分ほど要します。検査開始10分前に来院していただき、検査の準備や確認をさせていただきます。なお、緊急の検査やお子様の検査などにより、予約時間より遅れる場合がありますのでご了承ください。
Q コンタクトレンズを外すのはどうして?
コンタクトレンズには色素として金属類が入っているため、検査時に違和感・熱感を覚えたという報告があります。お手数ですが、安全な検査のために外していただいています。なお、レンズケースを準備しております。
Q 体重を聞かれましたが、何か関係があるのですか?
体重によって機械的に使用するパルスの量が設定され、それを管理する必要があるためです。また、体重により造影剤の量を加減するためでもあります。
Q 造影剤はCTのとは違うんでしょうか?
病変や血管の状態をより明瞭に描出するために使用する薬剤です。疾患によっては造影剤を使用しないと正確な診断ができない場合があります。造影剤を使用することで、小さな腫瘍の検出や性状を把握でき、診断能が大幅に向上します。
MRIの造影剤はGd(ガドリニウム)金属を成分とする薬剤で、ヨードを含有するCT造影剤とは全く性状の異なる薬剤です。ヨードアレルギーがある方でも使用の適用となります。
主に腕の静脈より約5~20ml注入します。副作用の少ない薬剤ですが、まれにくしゃみや吐き気、かゆみなどの軽い症状がみられる場合があります。また、極めてまれに血圧低下や呼吸困難などを引き起こすことがあります。造影剤の使用時は担当医師や看護師、放射線技師が観察し、脈拍と血中酸素濃度をモニタリングしています。また、万が一副作用が生じた場合は適切に処置ができる体制をとっています。
●授乳中の場合●母乳に造影剤が移行しますが、極めて微量なため、一部を除いては、検査直後から授乳しても安全であるとされています。安心して検査を受けていただくためにも、問診時に申し出てください。
Q 動きに弱い検査とのことですが、子供の場合はどうするのでしょうか?
大きな音がしますので、検査中動かないでいられないお子様には眠くなるお薬(軽い睡眠導入薬)を飲んでいただいたり、場合によっては麻酔薬を使用する場合もあります。検査時間に合わせて、お子様が眠りやすくなるように、検査前日や当日は普段より睡眠時間を短くしていただいたり、お昼寝の時間をずらす等ご協力をお願いします。詳しくは各科主治医とご相談ください。