山形県立中央病院

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早期癌(食道、胃、大腸)の内視鏡治療

近年、検診の普及や内視鏡機器の発達により早期で発見される胃や食道、大腸の癌が多くなっています。それに伴い内視鏡治療も劇的に進歩しており、癌の深さ、大きさが内視鏡治療の適応であれば外科手術をしなくても癌を治療することができます。早期癌でも特に早期のものはリンパ節転移がほとんどないため、内視鏡治療で局所のみの切除で治癒し、臓器をほぼ温存できます。

内視鏡治療を行うには病変の範囲、深さを正確に診断する必要があります。そのため、当科では新しい技術である拡大内視鏡とNBIシステムを用いた内視鏡を使用しています。このシステムを用いることで、癌を必要以上に大きく切除しすぎることや、逆に小さく切除して癌を取り残す危険を防ぐことができます。また、癌の深さの診断が通常の内視鏡で判断が難しいときには、内視鏡の先から超音波を出す内視鏡を使用し、癌の深さを詳しく調べ診断精度の向上に役立てています。

以前の内視鏡治療(EMR)は技術的に容易なこともあり主に行われていました。しかし、小さな病変しか治療できず、治療後の再発頻度も5~10%程度認めるため、最近では内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が主に行われています。ESDでは大きな病変でも完全に切除でき治療後の再発もほとんどありません。ただし、内視鏡治療の治療前診断では「転移なし」でも、切除標本の病理結果によっては、癌が深いところまで達している場合や標本内の血管やリンパ管に浸潤があった場合は追加治療(外科治療)が必要になることがあります。ESDはEMRに比べて非常に高度な技術を必要とする手技ですが、当科では食道癌、胃癌の内視鏡治療はほぼ全てESDで行っています。大腸癌の内視鏡治療はさらに高度な技術を必要とするため合併症のリスクが高く、症例を見極めて治療しています。当科では平均して食道癌20例、胃癌150例、大腸癌30例のESDを施行しています。治療時は鎮静剤と静脈麻酔で眠った状態で行います。患者さんの状態を心電図モニター、血圧計、酸素飽和度を測定し、異常事態を早急に把握したいおうできるように努めています。

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