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研修医へのメッセージ

病院長から

     院長 武田弘明

 マグネットホスピタルという言葉を聞いたことがあるかもしれません。“病院のスタッフが離職することなく元気に希望をもって仕事ができる病院”が当初の意味です。この考えを研修の先生方さらには患者さんも引きつける病院と拡大解釈することもできると思います。当院は、594床、標榜31科、ドクヘリの基地局、救命救急センター、総合母子周産期センター、都道府県がん連携拠点病院などの高度な機能をもつ急性期病院であり、そこにチーム医療と思いやりの医療を加えたマグネットホスピタルでありたいと思っています。

 さて、当院を選択してくれた研修の先生方に、その理由を聞くと、“見学に来たときに研修の先生が輝いていて自分もそのようになりたいと思った”、“指導の先生が熱心で全体の雰囲気がいい”との声も多いただきました。救急の場では、いわゆる屋根瓦方式をとっていますので、先輩が後輩を教える場面が多いのも当院の特徴かと思いますし、必修科を除きますが基本的には研修科と指導医を自由に選択できることも特徴と言えます。それがいきいきとした研修生活と良い雰囲気に繋がってくれているのかと思っています。また、研修医は「研修医会」を組織しており、自主的に勉強会を企画し、さらに毎週火曜日は示唆に富む救急患者を持ち回りで提示する症例検討会(救急review)を開催し、体験・知識を共有しています。

 初期研修を修了し実力をつけた後、実際の先輩方の進路は実に様々です。当院での専門研修へ進む道もあるでしょう。それぞれの専門医を目指すのは勿論ではありますが、是非学位の取得までも視野に頑張っていただきたいと思います。そして医学界に地域医療にとおおいに羽ばたいて欲しいと願っています。そして、様々な人との関わりの中で人間性も磨いていただきたいと思います。

 還暦を過ぎた今これまでの自身を振り返ってみると、自分なりに頑張ってきたと思う一方で、あっという間に時間が過ぎたと感じることも事実です。まさに、“少年老い易く学成り難し”なのかもしれません。これから医師人生をスタートさせる諸君には是非当院で研修を選択いただき、確かなその一歩を歩み出していただきたいと思います。

 

研修責任者(プログラム責任者)から

沼畑 健司
泌尿器科

当院は県立中央病院として山形県全体の医療の中心的役目を担っており、救命救急センター、がん・生活習慣病センターを併設しています。病院の規模としては決して大きいわけではありませんが、その分種々の機能が集約されていると思います。当院での研修の特徴は、この幅広い診療項目を実地的にいろいろな角度から身につけていけることが挙げられます。また、現在の臨床研修が始まる以前から初期研修医に対する多科ローテーション方式を採用しており、研修医の指導体制が安定していると思います。

実際の当院外科における研修では、指導医とマンツーマンで指導を行っていますが、手術症例が多いため、他の指導医とともに診療することもあり、外科の一員として指導を受けることも多くなります。その中で患者さんとの対話の仕方、診察、手技、症例提示の仕方などを習得するとともに、チームの中でのコミュニケーションをとりながら医療を行うことを自覚していくことになります。症例は癌の患者さんが中心になりますが、外傷、急性腹症などの救急医療から、手術、抗がん剤による治療、緩和医療にいたるまで幅広く研修できるものと思います。また、指導医の出身大学はいろいろで、よい意味で大学医局からの縛りはなく、他大学、がんセンター等との交流は活発に行われており、研修終了後の進路決定に際しても多くの選択肢があります。

山形は田舎で情報が入りにくいとお考えの方もいると思いますが、がんネット、各種研究会やインターネットなど、情報源は豊富です。大事な研修期間を医療に集中して過ごすには、絶好の場所でもあります。多くの皆さんの研修医への応募をお待ちしています。

先輩研修医より

初期研修医(2年次)

 当院での臨床研修の長点は自由度の高いプログラムと指導の手厚さにあると思います。
 診療科を回る順番について研修医同士で話し合い、各々の希望に応じて納得のいくローテーションを組んでいます。途中での研修科変更も可能です。院内に科が揃っているためフレキシブルな対応をしてくれます。希望科に関連する科を重点的に周ることもできます。
 毎週研修医向けの講義をしています。また研修医同士で救急当直で出会った症例に関してディスカッションもしています。縫合やエコーといった臨床手技の練習会もありますし、院内症例報告会で症例発表する機会もあります。
 救急の日当直ではwalk in患者の初期診療にあたり、対応を自分で判断する力を養うことができます。
 福利厚生も充実しています。敷地内の官舎を格安で借りられますし、独立した研修医室でリラックスすることができます。教科書、スクラブ等必要物品を買うための研究費も支給されます。
 日々の診療業務の疑問点を先生方にお聞きすると、どの先生も快く応じてくださり講義してくださったり一緒に考えてくださったりします。経験豊富なコメディカルの方々にも日々お世話になりながら業務に励んでいます。
 研修医同士仲も良く、時に診療について話し合い、時に連れ立って遊び、とメリハリのある研修生活を送ることができています。
 どうか一度見学にいらしてください。研修医一同お待ちしております。

初期研修医(1年次) 万全の研修体制

 4月から初期研修が始まり、ようやく1つ目の科が終わろうとしています。病棟業務はもちろんカルテの使い方や病院の構造もわからず、文字通り右も左もわからないような状況で研修が始り、当初はとても不安な気持ちでいっぱいでした。しかしながら、上級の先生や若手の先生、そして医師だけでなく病院の全ての医療スタッフの方々が研修医を気にかけてくださいます。そのおかげもあってできることが1つ1つ着実に増え、成長を感じることができ充実した研修生活を送ることができております。他にも毎週2回の研修医向けの講義や定期開催される院内の症例発表会などが用意されており、充実した指導体制が整っております。さらに研修医の医局や、電子書籍や白衣を買う研究費、当院から徒歩1分で通える官舎など2年間の研修環境は万全なものが用意されているのも魅力です。このような指導面、学習環境面、資金面などありとあらゆる研修体制が完成されており、大変恵まれた研修ができることにとても感謝しております。
 当院に興味のある方はぜひ一度見学にいらしてみてください。また見学に来れない方でもオンラインでの説明会もありますのでそちらでも十分に当院の雰囲気を知っていただくことが可能です。当院を研修先に選んでいただき一緒に働ける日が来ることを心待ちにしております。

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