病院長から


小田 隆晴
産婦人科
山形県立中央病院は、1897年に衛戍病院として開設して以来、幾多の変遷を経ながら、平成13年5月に山形市北部の現在地に移転・新築し、県民の皆さんに最高の医療を提供するよう活動を続けております。
当院は、免震構造を有し、外観を特徴づける銅板の屋根と煉瓦色のタイルの建物は、周辺の公園の緑や雪に映え、安心、やすらぎ、親しみ、暖かみを醸し出しています。当院は、本院、がん・生活習慣病センター及び救命救急センターの3つの機関からなる654床の総合医療センターを形成し、本院では、緩和ケア病棟、第1種感染症病床、高度無菌室(BCR)、ガンマナイフ、総合周産期母子医療センター(MFICU・NICU・GCU)などが整備され、麻酔科・手術部も充実し2009年度は5618例の手術を行いました。がん・生活習慣病センターは、都道府県がん診療拠点病院の認定を受けており、救命救急センターは、全県対応の三次救急医療機関として機能しております。
また、病院の周辺は「健康の森」公園として整備され、さらに蔵王山系・朝日連峰・月山等豊かな自然に囲まれています。やすらぎとゆとりのある、快適な医療環境の中で最新の医療を提供しております。
当院は1968年3月に臨床研修指定病院となり、以来多くの研修医が学ばれ、現在各分野でご活躍中です。当院での研修医には、初期研修の期間に医療人としての基礎を作っていただき、その後、高度な専門的・先進的医療への研鑽を希望されるならば、当院でも受けられるべき後期研修システムは構築していますが、希望ならば大学院コースも推奨しております。今後も周辺の大学とコラボレーションし、将来を担う医療人の養成プログラム完遂に努力していきたいと思います。また、研修医に対しては、医学の専門知識や技術を教えるだけでなく、礼儀・接遇についてはもちろん、患者さんへの愛、地域住民への愛、病院への愛、同僚への愛、地球・命・芸術への人間愛を持った善き医療人となるように指導しております。
研修責任者(プログラム責任者)から


後藤 敏和
循環器内科
当院のプログラムは、必修科目の他は、各研修医が自由に研修科・期間を選択できることが大きな特徴です。救急科2カ月間とは別に、麻酔科は、私が当院で研修を開始した34年前から必修です。10週間の研修期間を通し、気道確保・挿管技術は確実に体得されます。
当院には救命救急センターが併設されており、一次から三次までの救急患者を受け入れています。当直医師は研修医を含め9名体制(研修医1年目・2年目各1、総合系2、救急系1、循環器1、神経系1、NICU1, MFICU1名)で、研修医は救急医療の大きな担い手です。2年間の研修を通し、どんな救急患者にも初期対応できる知識と技術が体得できるはずです。敷地内にはヘリポートがあり、山岳遭難者や緊急処置を要する母体などが、他県からも搬送されてきます。またドクターヘリの運航開始が決定されました。
今年度より県内ただ一つの周産期総合母子医療センターが開設されました。MFICU6、NICU9、GCU12床を備え周産期医療の県内の砦としての役割を担っています。消化器外科・心臓血管外科・前立腺がん・肺がんの手術件数は全国でも有数で、治療成績には定評があります。内科研修では、研修医が指導医を選択し、指導医がマンツーマンで指導することにより、大学病院の研修などでは習得し難い医療技術を確実に身につけてもらうことを目標としています。循環器内科はPCI、アブレーション・ICD植え込みを含めた電気生理、高血圧の各分野で専門医がおり幅広い研修が受けられます。脳神経外科には血管内治療の専門医と内視鏡手術の認定医がおります。また、国立がんセンターが中心となっている「がん情報ネットワーク」にも加わり、衛星回線を使った勉強会が開催され、がん治療に関する最新の知識を得ることができます。別棟には緩和ケア病棟(家族の面会・宿泊自由、患者さんの飲酒可)があり、終末期医療にも対応しています。初期研修医・後期研修医ともに病理(常勤医師2名)のローテーションも可能です。
研修医は「研修医会」を組織し、研修医自らが勉強会(自分たちでテーマ・講師を決定)・救急患者についての症例検討会(「救急review」と称する)を企画運営しています。研修医は全国の医学部から集まり、和気藹々とした雰囲気の中で切磋琢磨しています。初期研修終了後は、ほとんどの研修医が後期研修医(3年間まで在籍可・多科ローテーション可能)としてさらに研修を続けることを希望します。後期研修医には、コロラド大学病院短期研修制度があり、これまでに8名の実績があります。
学生が当院を志望する一番大きな理由は、"先輩の研修医の先生方が、生き生きとして働いていた。私もそうなりたい。"というものです。
是非一度当院に見学に来られ、実際の研修の様子を見て下さい。見学の時には、研修医について一日の研修の様子を見てもらうようにしています。
当院の2年間の研修は、hardです。しかし2年後には、先輩達がそうであったように、「当院で研修して良かった」と思ってくれると確信しています。そのために私たちは全力でサポート致します。
研修責任者から


飯澤 肇
外科
当院は県立中央病院として山形県全体の医療の中心的役目を担っており、救命救急センター、がん・生活習慣病センターを併設しています。病院の規模としては決して大きいわけではありませんが、その分種々の機能が集約されていると思います。当院での研修の特徴は、この幅広い診療項目を実地的にいろいろな角度から身につけていけることが挙げられます。また、現在の臨床研修が始まる以前から初期研修医に対する多科ローテーション方式を採用しており、研修医の指導体制が安定していると思います。
実際の当院外科における研修では、指導医とマンツーマンで指導を行っていますが、手術症例が多いため、他の指導医とともに診療することもあり、外科の一員として指導を受けることも多くなります。その中で患者さんとの対話の仕方、診察、手技、症例提示の仕方などを習得するとともに、チームの中でのコミュニケーションをとりながら医療を行うことを自覚していくことになります。症例は癌の患者さんが中心になりますが、外傷、急性腹症などの救急医療から、手術、抗がん剤による治療、緩和医療にいたるまで幅広く研修できるものと思います。また、指導医の出身大学はいろいろで、よい意味で大学医局からの縛りはなく、他大学、がんセンター等との交流は活発に行われており、研修終了後の進路決定に際しても多くの選択肢があります。
山形は田舎で情報が入りにくいとお考えの方もいると思いますが、がんネット、各種研究会やインターネットなど、情報源は豊富です。大事な研修期間を医療に集中して過ごすには、絶好の場所でもあります。多くの皆さんの研修医への応募をお待ちしています。
先輩研修医より
初期研修医(2年次)
当院での研修の特徴としては、救命救急センターでの当直があげられます。1次から3次救急まで対応できる設備が整っており、多くの症例が経験できます。1年次と2年次がセットで当直にあたり、その上には各科専門当直があります。充実した当直体制の下、日常診療では経験できないような症例も経験でき、勉強になります。特に勉強になった症例を、プレゼンテーションする機会があり、研修医同士でディスカッションし、さらに上級医に解説してもらうことでお互いの理解が深まります。また、研修医の希望する内容に沿った指導医の講義もあり、実際に研修していて知りたいと思ったことを解決することができます。このような病院で、今後も実りある研修にしていきたいと考えています。
初期研修医(1年次)
当院の研修プログラムの特徴は、研修科とその期間およびローテートする順番について研修医同士で話し合って決めることができる、というところにあると思います。さらに、内科に関しては指導医の先生方も希望することができます。そのため、幅広く様々な科をローテートしたり、希望科を重点的に研修したり、自分の興味のある分野を専門とする指導医を希望したりと、一人一人の興味に合わせたプログラムを組むことができます。救急当直では小児から外傷、急性腹症や脳梗塞など、様々な症例を経験することができますし、救急症例についての勉強会も行っており、そこでは研修医同士で様々な意見を出し合います。そのほかの勉強会も頻繁に開催され、研修医に対するバックアップ体制はしっかりと整っていると思います。そして何より指導医の先生方がとても熱心ですし、後期研修の先生方、2年目研修医の先生方と、私たち1年目にとって頼もしい存在がたくさんいますので非常に刺激を受けます。最も重要なことは、研修医個人がいかに積極的に取り組むかだと思いますが、当院は施設も人材も充実しているので、本人のやる気があればいくらでも成長できるのではないか、と感じています。
山形は自然に囲まれた素晴らしいところです。米、そば、果物など食べ物がおいしく、夏には花笠まつり、秋には芋煮、冬はウィンタースポーツと一年を通じて魅力が満載です。一緒に山形の医療を担いませんか。ぜひ一度見学にいらしてください。




























