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[ 2022.11.24 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

みなさま、大変ご無沙汰しております。1年目研修医です。

「あらゆる葉が花である秋は、二番目の春である。」
(Autumn is a second spring when every leaf is a flower.)
格好をつけて、フランスの小説家アルベール・カミュの言葉を書いてみました。10月、山形-仙台間の高速道路で見られる景色は、山々がオレンジや赤、黄色と鮮やかに色付き、運転中に思わずうっとりしてしまう程見事でした。ついつい山に見惚れてしまい、ヒヤッとする事も…。冬の高速は言わずもがな、秋も要注意です!

一番目の春から半年以上経ち、1年目の我々もさぞかし立派に成長したことでしょう……
どのくらい成長したかはご想像にお任せします!

私は最近まで、麻酔科で8週間の研修をさせていただいておりました。麻酔科では指導医のもと、研修医が多くの手技や仕事を行えます。
ところで、皆さんは手術室の音楽を気にしたことはありますか?
患者さんが少しでもリラックスできるように流しているものと思いますが、朝7時過ぎに研修医が手術室の電気をつけて準備を始めるときには、既に流れています。看護師さんが解錠と一緒に音楽も流し始めてくださるのでしょうか。
県中の手術室ではクラシックも多く流れています。きっと多くの方が、クラシックコンサートに行き優雅に爆睡をした経験があるかと思いますが、まさか副作用のない鎮静効果だけを期待してクラシックを流している訳ではないはず…。今回は県中のオペ室を新しい側面から覗いてみましょう。
最初は、みんな大好き、ショパン作曲の幻想即興曲。こちらは抗コリン作用として知られています(冗談です)。麻酔開始時に流れてくると焦ります。頻脈注意。

シューベルト作曲、即興曲 変イ長調 作品90-4。こちらはプロポフォールと併用で相乗効果ありですね。深い幻想的な世界へ誘います。

もう十分ですか?じゃあ最後に、パガニーニ作曲、カプリース第24番。名ヴァイオリニストであったパガニーニの超絶技巧が生み出した曲。研修医諸君も外科医並みに縫合できること間違いなし!

いかがでしたか?少し楽しんでいただけたでしょうか。皆さんがオペ室で働かれる際は、魅力的な音楽に耳を傾けすぎて周囲に置いていかれることのないよう(筆者はよくありました…)、ご注意くださいね!

※おまけに。サン=サーンス作曲、序奏とロンドカプリチオーソはまるで鎮静から手術、覚醒までの流れを物語ります。手術室を出た後もグランドフィナーレの余韻に浸りながら、今日も愉快な仲間とスタバ回診で締めくくります★

[ 2022.09.06 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

初めまして、初期研修医1年目のT.O.です。研修医生活は5ヶ月が経過し、連日のように猛暑が続いていた今年の夏も終わろうとしています。私は今、脳神経内科で研修しており、日々自己研鑽に励んでいます。本研修で特に身につけたいことの一つに神経診察があります。救急外来で幾度か診察を行っていましたが、上級医の先生の神経診察を目の当たりにすると、自分の技量が大きく劣っていることを自覚せざるを得ません(T_T) 腱反射むずいです。

さて今回は神経診察の中でもMMTについて書かせていただきます。徒手筋力テスト(Manual Muscle Test : MMT)は患者の筋力を徒手的に評価するスケールで、0~5の6段階で評価します。医師、看護師、理学療法士など職種を問わずベッドサイドで評価できるため、脳梗塞患者の麻痺症状の経過を把握するときなど幅広く用いられています。上腕二頭筋などのメジャーな筋肉の評価は比較的容易ですが、小指外転筋などの筋力をMMT2、3、4と区別するのは容易ではありません。MMTのスコアが改善し、日常生活を送れると判断された患者さんは退院して自宅でリハビリを続けながら生活することが可能です。
当然のことですが、このMMTには患者さんの元々の筋力が大きく関係しており、日常的に運動している方、筋力が強い方は比較的早期に退院できている印象があります。健康日本21でも推奨されている通り、日常生活での身体活動が健康寿命を伸ばすことに繋がります。私自身も趣味で筋トレをしていますが、ボディービルダーのように毎日部位を変えながらトレーニングをするというのは難しいと思います。1種目をおすすめするならば、やはり「スクワット」でしょう。大腿四頭筋や大殿筋を中心に、ハムストリングスや背中の筋肉など、起立や歩行という生涯必要な動作で使う筋肉を鍛えることができますし、大きい筋肉を使うためダイエットにもなります(とてもきついですが)。自分の体重だけでも十分負荷をかけることができるので、正しい姿勢で怪我をしないようにおこなってください!

長く続けるためには楽しい運動もしたいですね。山形県に来たからには冬はスノボをしたいと思います。寒いのは苦手ですがそれだけは楽しみです!

☆初任給で買いました!

[ 2022.08.09 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

皆さんこんにちは。研修医1年目のH.K.です。研修医として働い始めて4ヶ月が経過しようとしています。

私は今産婦人科を回っています。大学病院では帝王切開や婦人科の手術を中心に見学していましたが、市中病院の県中では加えて妊婦健診や経腟分娩を多く経験することができます。週に2回程度当番があり、夜間に経腟分娩や緊急手術で呼ばれることもあります。夜遅くて大変な時もありますが、元気に赤ちゃんが産まれてきてくれると安心しますね。産まれてきた赤ちゃんの診察は研修医の仕事です。心音、呼吸音、指の本数、背部腫瘤など確認する項目が多くていつも何かしらを忘れてしまいます。その時はもう一度赤ちゃんを見に分娩室に行ってと何度も往復することもしばしば。他にも帝王切開の時の第二助手や腹部エコー、ラパロの練習など多くのことを経験できます。

今回のブログの写真はラパロの写真と先輩方が残したタイムアタックの成績表です。病棟の奥に自由にラパロの練習ができる部屋があって、産婦人科を回っていない初期研修医や後期研修医がコソ練をしています。ポートに鉗子などを入れ、3回結紮し、ハサミで切るまでにかかる時間を測定しています。タイムアタックばかりを意識しすぎて結紮が甘くなるのは問題ですが、時間を短くするという目標があるとやる気になります。来年以降県中で研修する後輩たちと楽しくラパロの練習をしたいですね。

ラパロ練習

タイムトライアル

[ 2022.06.06 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

初めまして、初期研修医1年目のD・Sです。記事を書くに当たって僭越ながら1年目のトップバッターを務めさせていただきます。対戦よろしくお願いします。
楽しい楽しいゴールデンウィークもあっという間に過ぎ去り、厳しい冬の寒さも和らいで夏の気配が近づく今日この頃(山形に春と秋はありません。あったとしても早すぎて見えない)、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
6年生は実習中であったり、卒業試験に向けて勉強していたりと様々だと思います。約8ヶ月後に迫った国試に向けて今から勉強に励んでいる人もいるかもしれません。あまり根を詰めすぎず、適度に息抜きしてくださいね。大丈夫、まだ遊べる。

研修医の近況と言えば、病棟での業務が始まってちょうど1か月が経過しました。みんな各科に分かれて忙しそうに動き回っています。オリエンテーションの時は、あれほど賑やかだった研修医室。あちこちから談笑の声が聞こえ、和気藹々とした雰囲気に満ちていたそこは――今もけっきょく賑やかです。お昼の時間が合えば一緒にご飯を食べたり、業務終了後にだべっていたりとみんな仲が良いのはこの病院の良いところだと思います。もちろん仕事に関しては、指導医の先生方やコメディカルの方々に助力をいただきながら慣れない中でも一生懸命こなす毎日を送っています。
自分は血液内科を回っていたのですが、血液疾患の知識を教えてくれるのはもちろん、ルートキープに始まり骨髄穿刺、腰椎穿刺、CVカテーテル挿入などなど様々な手技を経験させてもらうことができ、なおかつフォローも手厚いという至れり尽くせりな研修をさせていただきました。指導医の先生方には足を向けて寝られません。外科志望な自分にここまで良い研修をさせてくれる血液内科の、ひいては山形県立中央病院の教育体制の“デカさ”を見た。次は小児科。何卒よろしくお願いします。

さて、デカいといえば。

山形県立中央病院には“スタバ回診”という言葉があります。県立中央病院にはスターバックスの店舗が入っており、勤める人々は皆スタバが大好きです。先生方も例外ではなく、自分たち研修医が頑張っていると、スタバ回診のお供を申しつけてくださることがあったりなかったり。いわゆる奢ってくれるというやつですね。あ・・・ありがてえっ・・・・・・! その器のデカさにも脱帽なのですが、かくいう自分自身もスタバが好きなので個人的によく回診に行きます。スタバの楽しいところはなんと言ってもカスタムできるところ。ドリンクバーでオリジナルドリンクを作っていた幼気な日々を思い出させてくれますね(今でもやる)。そんな童心を忘れないためにスタバに通ってきた中で、是非試してもらいたいカスタムがあるので紹介します。それがこちら。

ダークモカチップフラペチーノ

+アーモンドミルク変更+エスプレッソショット+チョコレートソース+チョコチップ

ベンティサイズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大きさの比較」

 

 

 

 

 

自分がもう子供ではないのだと思い知る味です。
しっかりとしたチョコの甘さの中にエスプレッソの苦みがあり、酸いも甘いも楽しめる。まさに人生を象徴するかのようなこのカスタムに限っては、ホイップなどという惰弱に上乗せされた甘さなどいらないのです。そしてベンティ。でけえ。ベンティサイズ。イタリア語で20という意味だそうです。自分も初めて見たときは思いました。

「デカ過ぎんだろ・・・」

 

 

圧倒的な存在感を主張してくるスターバックスのカップの前に、もはや言葉はいらない。
男は黙ってベンティサイズ。
次の日お腹壊しました。

それではこのへんで。

カスタムはまじで楽しいからぜひ。

 

[ 2021.12.07 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

こんにちは。1年目研修医のM.Iです。気づけばもう肌寒い季節になり、山形市内でも先日ついに初雪が降りました。毎年雪かきにはうんざりしているはずなのに、なぜか初雪の時期だけわくわくしてしまうのは自分だけでしょうか。

さて、私は現在、消化器内科で研修させていただいております。病棟での指示出しから腹部エコーや内視鏡の手技まで、毎日勉強になる日々を過ごしています。
ここで、研修医ブログらしく?、県中の研修システムについて少し紹介したいと思います。1年目のローテーションは1年目の4月頃、2年目のローテーションは1年目の12月頃に決めています。現在ちょうど2年目のローテーションについて決めはじめている段階です。他の研修病院同様に、内科、外科、産婦人科、小児科、麻酔科、救急科などある程度の必修科目が決められており、残りの期間が自由選択となります。必修科目のうち、外科、産婦人科、小児科は基本的にチームとして研修を行います。内科に関しては少し特殊で、チームではなく一人の指導医に直接ついて研修するシステムになっています。そして、その指導医は自分で選ぶことができます。既に研修で回っている先輩方の話を聞きながら、自分が興味のある専門分野の先生を選ぶも良し、自分に合いそうな雰囲気の先生を選ぶも良しです。私は既に循環器内科、消化器内科で研修させていただきましたが、経験を積んでいる上の先生から直接指導をしていただけること、ある程度絞られた人数の患者さんとじっくり向きあえることが指導医制のメリットだなと感じております。一人の指導医につくと言っても、例えば循環器内科での心カテや、消化器内科でのERCPやESDなどの手技は基本的にチームで行うので、もちろん他の先生方に教えていただける機会も多いです。特に現在研修で回ってる消化器内科は、後期研修医の若手の先生が6名もいらっしゃるので小さなことでも相談しやすく非常に助かっています。先日は、シミュレータ人形を使った内視鏡の練習に付き合っていただきました。

ここまで真面目な話ばかりしてしまったので、最近食べたおいしかったものの写真を載せておきます。先日有給を頂いて行ってきた、大石田のだんごやさんのおだんごです。左が期間限定のさつまいも焼きだんご、右がのり塩焼きだんご、奥は忘れてしまいましたがチーズみたらしとかだったような気がします。焼きだんごは初めて食べましたが、おもちみたいにふわふわでおいしかったです。

話は変わりますが、先日2021年度のマッチング結果が公表されましたね。ありがたいことに、当院は今年度もフルマッチだったようです。コロナ禍で病院見学の制限等もあり、例年より大変なマッチングだったかと思います。まずはお疲れさまでした。そして、これからは、卒業試験や国家試験に向けての勉強が本格化していく時期になりますね。焦りや不安も出てくる時期だとは思いますが、健康第一に皆さんのペースで頑張ってください。疲れた時にはこの(研修医のつぶやき)を読んでみるのもいいかもしれません…!
研修医一同、みなさんと会えるのを心待ちにしております。

最後に、県中の駐車場から見えた虹の写真です。端から端まで虹を見渡せたのは初めてだったので、思わず写真を撮ってしまいました。都会では見られない、周りに高い建物がない風景もいいなと思えた瞬間でした。

[ 2021.12.03 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

どうもこんにちは。研修医1年目のH.Aと申します。
長期に渡りブログの存在が忘れ去られていたため、本来月一ペースでの投稿ですが、ここからは怒涛の追い上げ更新を見せていこうと思います。

まずは個人的なローテーションの話から。僕は10月半ばから8週間の外科研修に突入しています。4つあるチームのうち最も手術件数が多いチームに所属させて頂いており、内科志望の僕からすると健康で文化的な最低限度の生活を半ば奪われているように感じる節もありますが(内科志望からするとね!)、一つでも多くの技術を身に付けようとなんとか食らいつく日々です。単に忙しいだけの期間で終わらせてしまうか否かは自分次第だと思うので、腕の見せ所ですね。
そんな激動の外科生活も今週で終わりを告げるので、死線をくぐり抜けた自分へのご褒美としてパーッと飲酒でも!と言いたいですが、まだそうもいかないCOVID-19情勢がもどかしいですね。ワクチンの普及で感染者数は激減していますが、やはりインフルエンザくらいの地位まで転落するまでは、これ以上の行動制限緩和は望めないかなと言ったところ。ぜひ来年には花笠祭りなど大きな行事も開催されてほしいですが、、、現実は非情ですからね。バンド好きな同期たちと荒吐ロックフェスなどにも参戦したいなあ、、、(一番ムリ)

さて、研修については一旦ここまでで、話題を変えますね。この間、と言っても1ヶ月前ですが、マッチングの結果発表がありましたね。ありがたいことに今年も当院はフルマッチとなりました!めでたい!
6年生のみなさんにとっては勿論一大イベントですし、我々1年目にとっても来年共に働く方々が決まるということで、期待に胸を膨らませていました。今年マッチしたメンバーをちらっと確認しましたが、優秀でかつ人を大切にできる素敵なみなさんの名前が並んでいて、とても嬉しく思いました。僕は昨年、病院全体の雰囲気が好きで、特に研修医は気の遣い方の似た人たちが集まりそうだと思い当院を第一志望にしましたが、その空気感は来年以降も引き継がれていきそうですね。みなさんに恥じない先輩になれるよう我々も精進しつつ、医師としてお会いできる日を心待ちにしています。国試がんばれー!!

では、読む側もそろそろ飽きてきた頃と思うので、この辺りで終わろうかと思います。
最後に少しだけプライベートを公開して締める流れが鉄板っぽいので、以前購入したスニーカーの画像でも。いくらとは言いませんがめちゃ高かったです。でも買えちゃうんだよなあ、社会人万歳。
ちなみに写真ド下手マンです。実物は5億倍カッコいいんだけど・・!

それでは今回はH.Aがお相手致しました。次回はこいつだ!→K.E

[ 2021.08.13 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

初めまして、こんにちは。研修医1年目のI.Sです。

研修が始まって4か月が過ぎ、今は麻酔科で研修しています。毎日様々な手技を先生方それぞれの視点からご指導いただき、とても勉強になっています。朝が早いのは大変ですが、毎日学びがあって主体的に考える時間が多いので充実した日々を送っています。県中のプログラムでは麻酔科2か月と救急2か月を連続して回るので、集中的に急性期に必要な手技などを学ぶことができます。始まったばかりなのでまだまだ覚えることはたくさんありますが、頑張りたいと思います。新たな手技を覚えたり、実践して試行錯誤したりするのは好きなので、疲れたーとは言いながら、楽しい日々を過ごしています。

志望科として考えている小児科の研修も終わりました。大学病院とは雰囲気が違って風邪の子が多いので、入院してくるときは体調不良によりご機嫌斜めで泣き叫んでいても、徐々に体調が回復してきて退院するころには笑顔が見られたり手を振ってくれたりと癒しの日々でした。小児の点滴の取り方は工夫が必要なので、研修中に数多く挑戦し、教えていただきました。また小児ならではの症候の評価なども学ぶことができました。当直では小児を見る機会も多いので、実践していきたいと思います。

また先日、1年目研修医でBLSの講習会を受けました。緊急時の対応をしっかり順序だてて学ぶことができたので、有事の際は活用できるようにしたいです。学生の頃も授業や実習で学びましたが、テスト形式でというのは初めてだったので緊張しました。病院で働くようになって身につけておかなければならない知識だと感じたので、研修が始まって早めの段階で学ぶことができてよかったです。

研修の話はこれぐらいにして、私の休日の過ごし方をご紹介しようと思います。インドア派なのでほとんど家にこもってだらだらとしています。テレビを見たり掃除をしたり特に予定を入れず思い立った時に最低限をやるというのが私の休日の過ごし方です。最近は暑いのでエアコンが効いた涼しい部屋でさらにだらだら過ごしています。料理をするのが好きなので、ゆっくり自炊したりもしています。自分が食べたい食材で、好みの味付けで、自分の食べたい時間に食べられるって最高だと思いませんか?笑 写真載せてみましたが映えなくてすみません… 今は引きこもって過ごしていますが、このご時世でなければ同期と遊んだりとかできたのになーと思います。自由に気兼ねなく旅行したり飲み会をしたりできるようになることを願っています。

締まらない感じになってしまいましたが、研修はしっかり集中して、自分の時間もちゃんとある、めりはりのある研修生活を送れていると思っています。当直など大変なことはありますが同期と話したりなど適度に発散することもできています。ぜひ見学や実習などで見に来てみてください。お待ちしています。最後まで読んでくださってありがとうございました。

[ 2021.06.16 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

こんにちは、研修医1年目のJ.K.です。研修生活が始まって早くも2か月が経ちました。今回は研修が始まり少し経った今思うことについて書きたいと思います。

4月は自分が何を分かっていないのかすら分からず、もはや何から手を付ければよいのかという状態でした。そこから臨床の場で課題にぶつかるにつれ少しずつ自分のやるべきことが見え始め、4月とは違った新鮮味を日々感じているところです。学ぶことは際限なくあり、医師の資格を持っているとはいえまだまだひよっこで、日々「分からないこと」との対峙です。

研修期間は、ある程度の無知が許されるモラトリアムだと思っています。分からないことがあっても尋ねにくい、というのは上級医の先生方から時折伺うお話です。初歩的なことであっても「分からないので教えてください」を気軽に言えるのは、研修医の特権だと思います。
またローテーションという初期研修の性質上、多くの診療科や職種の方々と関わりがあり、私自身も様々な職種の方に助けられながら研修しています。看護師さんに採血等の手技を指導してもらったり、MEさんに機器のことを教えてもらったり、空いた時間に検査部にお邪魔したり、薬剤師さんに薬の資料をいただいたり。分からないことは分からないと認め、それぞれの専門家を頼ってみるという姿勢はこの先も忘れずにいたいものです。

さて真面目なお話はここまでにして、1年目研修医のデスクの置物にも少しずつ個性が出てきました。大変に寝心地が良さそうな枕、好きなバンドの特注カレンダー、大切に祀られている賞味期限切れのアイ○カル、「馬肉」と書かれた謎の張り紙などなど。個々人の性格や趣味がよく表れています(流石にデスクトップPCを設置する猛者は現れていませんが)。今年は1年目研修医で集まる機会が全くと言っていいほど無い中、こうしたところで同期の一面を見られるのは嬉しく思います。

私自身も植物を置いてみました。おちょこで種から育てるタイプの黒松です。我々と一緒に(?)日々成長しています。今はこんな可愛い見た目なのですが、「黒松」で画像検索したら巨大な樹木が出てきて卒倒しました。近いうちに移植術が必要そうです。

6月は見学や実習の学生さんが沢山来てくれるようですので、ぜひ研修医室へ遊びに来てくださいね!

[ 2021.04.06 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

こんにちは。研修医2年目のC.N.です。1年目の皆さんのフレッシュな姿を見て元気をもらっている今日この頃です。一方、当直などでついに「教える側」にもなるのかと思うと、身が引き締まるばかりです。個人的には、わからないことはわからないとちゃんと言える先輩でありたいです。(もちろん、わからないことを減らすために自学にも励みたいものです…)

さて、今回はなかなかブログでは触れられてこなかった「時間外勤務」について書いてみようと思います。研修医(医師)が学生と大きく違うポイントのひとつは、時間外に働く機会がそれなりにあるということです。当直や呼び出し、実際どうなの…?という点は、学生や研修医になったばかりの方はとても気になるのではないでしょうか。

まず日当直について。県中では、1年目と2年目の研修医がペアとなり、夜間休日の救外walk-in当番にあたります。常時相談できる上級医が院内にいらっしゃいますが、ファーストタッチは我々の仕事で、中にはとても具合の悪い方や緊急度の高い疾患が潜んでいる方もいるので、緊張感をもって診療にあたっています。ただ、手が空いた時にはご飯を食べたり、患者さんの数が減少した頃には手分けをして睡眠をとったりと、工夫して休憩をとる体制が整っている印象です。全く寝られなかった日、というのは数えるほどしかなかったです。2年目・救急科ローテ中の1年目は、それに加え準夜帯の救急車2nd当番に入ります。こちらは、緊急度の高い症例を上級医のマンツーマン指導のもとで経験できる良い機会だと思います。Walk-in・救急車合わせて、平均月4回くらいのイメージです。

続いて日当直以外について。内科系、救急科などでは自分が付く指導医の当番に合わせて、その科の急患が来たら呼んでもらうというスタイルが多いです。外科はローテ中の研修医達で緊急オペのこうひき(第2助手)当番を交代で回していくスタイルでした。産婦人科は自分が〇を付けた夜にお産があると研修医も呼んでもらうというスタイルだった(今年どうなるかは未定)のですが、たまたま僕が〇を付けた日は必ず産まれ、日によっては一晩で3人も産まれたなんてことも。一緒に回っていた同期からは一時期、アトニン(オキシトシンの商品名)というあだ名で呼ばれていました。笑

すべてに共通して言えることですが、体調が悪い時や外せない用事がある時は事情を考慮してもらえたり同期と交換できたりしますし、逆に症例を沢山見たいという場合や緊急対応を学びたいという場合は多く呼んでもらうことも可能です。各々の体調や意欲に応じて研修することができますのでご安心ください。

デスクのパソコン

コロナのせいで写真のネタに乏しいので、最近デスクトップパソコンを買った僕の医局の机を撮りました。学会発表や論文作成の機会をいくつか頂いたので、その準備効率をあげるために高性能メモリのパソコンを買ったのです(生活感が漂っていますが目をつぶってください・・・)。

詳しくは書ききれなかったので、ぜひ見学に来ていただいて直接研修医に聞いてみてください。次回からは新1年目にブログのバトンを渡したいと思います。よろしくお願いします!

[ 2021.02.18 ] [ 研修内容の報告, 研修医の日々の様子 ]

みなさんこんにちは。研修医1年目のO.Kです。2月に入り、かすかではありますが春の匂いが感じられるようになってきました。せっかくなので、当ブログ用に何か春らしい写真が撮れないかと病院の敷地内に散歩に出たところ、深い雪に足を取られ靴の中は雪まみれになり遭難しかけたので、やっぱり春はまだまだだと思い直しました。写真も白いものしか撮れませんでした。

さて、先週の土日は第115回医師国家試験が行われましたね。受験された医学科のみなさんは本当にお疲れ様でした。今年度は仲間たちとの接触も制限された中で長く過酷な闘いであったことと思います。まずは、2日間…いや、6+α年間がんばった自分を褒めてあげましょう。免許が届いた時、初めてお給料をもらった時、そして関わった人から感謝された時、がんばって良かったと心から感じられるはずです。
せっかく試験を乗り越えても今年の春はあまり遊ぶことが出来ずさみしく思いますが、まとまった時間を利用して、新しい趣味の勉強などに取り組んだり、書物や動画で歴史・文化などに触れたりしてみるのもいいかもしれませんね。

研修医ブログらしい事を書きますと、私は今、糖尿病・代謝内分泌内科で研修をしております。科としては一つですが、ローテートの際には糖尿病と内分泌と二枠があり、今回私は前者を選択しております。糖尿病内科では、DKAやインスリン導入など主科として診させていただく患者様もいらっしゃいますが、他科の患者様の血糖管理のサポートとして携わる機会も多く、これまで回った科とは全く違った視点から疾患を診ることが出来て、実臨床の現場でなければ分からない奥深さを感じております。1年目も終わりに近付き、様々な科をローテートして来た中で、学生時代に先生から言われた「医学とは人体を見る様々な切り口を身に着けることだ。」という事を改めて思い返すようになりました。また、糖尿病という疾患の性質上、食事指導や自己注射など患者様の日常生活との関連が深く、医療を提供するだけではなく一緒に病気と付き合っていく手助けをしたいと、より強く感じるきっかけになりました。

来年度から研修が始まるみなさん、あるいはこれから研修先を決めていくみなさんが、いつか役立つ確かな力を身に着けられるような研修に臨めることを祈っております。キミだけの最強の研修を作ろう!

雪景色

図1.雪の県立中央病院(このあと遭難した)

トトロの木

図2.「小トトロ」と勝手に呼んでいる樹木。探してみよう!

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