緩和ケア病棟(PCU)・がん緩和医療外来・緩和ケアチームのご案内
当緩和ケア病棟は、2000年5月に病院の新築移転に伴い開設し10年目を迎えました。「緩和ケア病棟」は、緩和ケアを提供し患者さんやご家族の生活の質を高めるための病棟です。
緩和ケアとは、がん患者さんに対し苦痛な症状を緩和し、病気が治癒しないとしても最期までその人らしく快適に生活を送ることを目的に、充実したその人らしい人生を送ることができるように患者さんとご家族を援助するケアのこととご理解いただきたいと思います。

2007年11月からは、地域連携と外来患者さんの症状緩和を目的としてがん緩和医療外来が開設し、さらに一般病棟の症状緩和への関与を目的とした緩和ケアチームの活動が開始されました。
2008年6月に緩和ケア認定看護師が誕生し、2010年4月からは緩和ケア病棟専従医が配属となり、緩和ケア病棟だけでなく、緩和ケアチーム・がん緩和医療外来などでも、がん患者さんの心身の症状緩和に細やかな関わりができるようになりました。

| 入棟患者数 | 病床利用率 | 緩和ケアチーム | |
|---|---|---|---|
| 2007年 | 133名 | 75.6% | |
| 2008年 | 136名 | 75.9% | 47件 |
| 2009年 | 125名 | 78.6% | 70件 |
施設の概要
本館の西側に院内独立型として併設され、全個室15床の病棟で、そのうち4床が有料個室です。全病室に家族が宿泊できる設備(ソファベッド)となっています。病棟内はバリアフリーとなっており、ベッドや車いすで棟内や外庭に散歩ができるようになっています。
病室内はウォシュレット付きのトイレやシャワー(有料室は浴槽)が設備され、テレビの他にBGMも流れるようになっています。
病棟内には、入院中でも家庭の味が味わえるように、患者さんとご家族のためのキッチン、ボランティアさんのティーサービスが受けられる食堂、ご家族が宿泊できる家族控室が1室、一般浴室・寝たまま入浴できる介護浴室などの他、ゆったりと病状が説明できる面談室などが設備されています。病棟には中庭があり、四季折々の花が楽しめます。
また、病棟専用の玄関と駐車場があり、24時間自由にご家族の面会ができ、玄関から外出や外泊が容易にできるようになっています。

全個室15床

寝たまま入浴できる介護浴室

ティーサービスが受けられる食堂

ゆったりと病状が説明できる面談室

四季折々の花が楽しめる中庭

ご家族が宿泊できる家族控室
対象となる患者さん
当病棟では以下の4つの条件を満たした患者さんに緩和ケアを提供しています。
- 患者さんががんと診断され、治癒を目指した治療が適当でないと考えられる場合、もしくは治癒を目指した治療を望まず、入院による緩和ケアを必要とする病状にあること。
- 病名、病状が患者さんや家族に伝えられていることが望ましい。
- 患者さん又は家族が緩和ケアの主旨を理解し、患者さん自身が入棟を希望していること。
- 主治医が入棟の必要性を認めていること。
スタッフのご紹介
| 医師 | 緩和ケア病棟医(専従)1名 緩和ケア病棟担当医(兼務)4名 |
|---|---|
| 看護師 | 17名(緩和ケア認定看護師1名) |
| 薬剤師 | 1名(兼務) |
| ボランティア | 14名 |
(平成22年6月現在)
担当者の詳細は「緩和ケア 担当者のご案内」をご覧ください。

医療チーム
緩和ケア病棟は、医療チームによってケアが提供されるところです。
医師
医師は、がん疼痛の緩和、呼吸困難、吐き気など痛み以外の諸症状の緩和と患者さんご家族とコミュニケーションをとり精神的に支えます。
看護師
緩和ケア認定看護師や看護師は、患者さんやご家族と精神的にも身体的にも一番密接に関わっていきます。緩和ケア認定看護師とともに看護師ひとりひとりが症状緩和と日常生活の援助のために高い技術を持ち、患者さんに合わせてできるだけ快適な生活を送れるようにお手伝いをいたします。
栄養士
栄養士は、患者さんの食欲や体調に合わせた食事の提供に心がけ、誕生祝い膳などにも対応して療養生活の楽しみとなるように工夫しています。
緩和ケアボランテイア
緩和ケアボランテイアは、ティーサービスやフットケア、毎月の行事参加などで医療者とは異なった面で患者さんご家族の支援をしています。
ご家族のケア
緩和ケアでは、ご家族にもケアを提供します。患者さんだけでなくご家族もまた、病人を抱えつらい気持ちや不安な気持ちで毎日を過ごしていると思います。ご家族に対しては、スタッフが面談などを数多く行いご家族の負担や心配を少しでも軽くするように努めています。
緩和ケアチーム
緩和ケアは緩和ケア病棟だけで行われるものではなく、がんの初期段階から必要に応じて提供されなければなりません。
一般病棟や外来においても、がん自体による症状や治療による症状(痛み、しびれ、吐き気等)、あるいは病気や治療によって生じた不安や抑うつなどの精神症状を緩和することはがんに対する治療と同様に大切です。緩和ケアチームはそのような、患者さんやご家族に対し支援させていただいています。
基本的には、主治医の許可のもとコンサルテーション用紙で依頼し介入をしています。
緩和ケアチームは、身体症状の医師、緩和ケア専従医師、精神症状の医師、緩和ケア認定看護師、薬剤師、緩和ケア病棟看護師で構成されており、一般病棟では緩和ケアリンクナースを配置して協働しながら患者さんやご家族への支援にあたっています。
チーム活動は他にも、緩和ケアを普及させるためリンクナース会の学習会や、全看護職員への緩和ケアの基礎知識の普及を行っています。また地域医療室とともに一般病棟の在宅緩和ケア支援にも取り組んでいきます。
























