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検査紹介:単純撮影系 マンモグラフィ

単純(X線)撮影検査

単純撮影検査は、主に胸腹部撮影、骨撮影の2種類があり、体内を透過したX線から病変や骨折の有無を調べる検査です。骨などは白く、肺などは写ります。部位により立位。座位、臥位(がい)と体位は異なります。検査時間は、部位や撮影回数によりますが、10分程度が目安です。CTやMRIなどに比べて、撮影時間も短く、救急時には、全体像をすばやく把握する必要がある場合にも、非常に有用な検査です。

胸部・腹部撮影脊椎・四肢

歯科デンタル・パノラマ(X線)撮影検査

歯科・パノラマ撮影検査は、歯や顎の骨を撮影する検査です。パノラマ撮影は、顔の周囲を装置が回りながら撮影する検査です。10秒程度で撮影が終了します。
デンタル撮影は、歯の1本1本を撮影する検査です。通常、口の中に小さなフィルムを入れて撮影する不快な検査ですが、当院では、顔の外から撮影できるため苦しくない検査です。非常に鮮明な画像が得られるデンタル撮影は、虫歯や歯の根っこ、周囲の骨の状態などを診断するために必須の検査です。

歯・顎骨

マンモグラフィ・マンモトーム生検 (女性技師が担当いたします)

マンモグラフィ

マンモグラフィ

マンモグラフィ検査とは、乳房のX線撮影のことです。乳房撮影専用X線装置を使って、乳房を圧迫し、乳房内の組織の差を写し出す検査です。マンモグラフィでは、「しこり」や「石灰化」のように触れることの出来ない小さな病変を写し出すことが出来るため、早期乳がんや乳がん以外の病変を見つけ出すことに非常に有効です。

マンモグラフィ装置はフラットパネルディテクタ(FPD)という検出器が装備されているため、撮影後には、瞬時に画像を確認することが出来ます。

マンモグラフィ検査では、専用の圧迫板で、乳房を薄く広げてしっかりと固定してから撮影します。薄く広げて圧迫することで、乳腺の重なりが少なくなり、病変が見つけやすくなります。また、薄くすることでX線の量も少なくすることが出来ます。
一回あたりの撮影で、乳房が圧迫される時間は数秒程度ですが、乳腺が張った時期や、乳腺が硬くて進展しにくい場合は、痛みを伴うことがあります。

マンモグラフィ撮影は、ホルモンの影響で乳房が硬くなり痛みを感じたりする時期を避けるために、生理開始2~3日後から1週間くらいの比較的に乳房が柔らかくなる時期がよいでしょう。

当院のマンモグラフィ検査はすべて女性の技師が担当します

当院では、マンモグラフィを1次検査として行い、その他、必要に応じて超音波検査、細胞診、MRI検査、そして後述するマンモトーム生検などが行われます。

乳房トモシンセシス検査(Tomosynthesis)

通常のマンモグラフィ検査は、乳房を二次元画像で表示しますが、乳房トモシンセシスは、乳房を三次元的に画像化する新しい断層撮影技術です。一画像ずつ、もしくは、連続的にシネモードで表示ができます。
従来のマンモグラフィ検査では、乳腺濃度の高い高濃度乳腺の場合に、組織が重なり腫瘤(しゅりゅう)が乳腺の中に隠れてしまう事で、発見することが困難な場合もありました。しかし、トモシンセシス検査は、X線管を回転させながら低線量で撮影を行うことで、隠れた腫瘤を明瞭に映し出すことが可能です。

 

マンモトーム生検

他の検査で、はっきりとした診断がつかない場合に、疑わしい石灰化病変が「良性」か「悪性」かを判断する目的で、組織検査が行われます。極めて早期の小さな乳がんでも診断が可能になります。
横になった状態か座った状態で、目標の部位を撮影台に合わせ、小さい圧迫板で部分的に挟み込みます。局所麻酔を行なった後で、直径約4mmの針を目的部位に刺し込み、組織を吸引して採取します。
検査後に、針を刺した部分を縫う必要はありません。5mm程度の小さな傷がひとつ残りますが、外科的生検に比べて痛みも非常に少ない検査です。

マンモトーム生検

当院では、ステレオ下(角度の違う2方向のマンモグラフィ)撮影またはトモシンセシス撮影により目標の位置確認を何度か撮影しながら行います。

骨密度検査

 

骨密度検査室の場所が変わりました

骨密度測定とは、骨の量(カルシウム)を測定し、骨粗鬆症(こつそそうしょう)を判定する検査です。当院では、X線を使用して、腰椎と股関節の骨の2箇所を測定しています。検査時間は15分程度で痛みなどはありません。骨粗しょう症とは、骨塩量が低下し、骨組織の微細構造が変化することで、骨が脆くなり、骨折しやすくなる病態をいいます。骨粗鬆症がご心配の方は、担当医にご相談ください。
 

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